男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は21日、シングルス準決勝が行われ、第3シードの
R・フェデラー(スイス)が第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)とのスイス勢対決を7-5, 6-3のストレートで制し、2年連続の決勝進出を果たした。決勝では史上初の4連覇を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
>>ツアーファイナル組合せ表<<この試合の第1セット、フェデラーは第5ゲームでワウリンカにブレークを許すも、第8ゲームでブレークバックすると息を吹き返す。そして、第12ゲームでミスを重ねるワウリンカの隙をつき、またもブレークに成功したフェデラーが第1セットを先取。
第2セットは序盤でブレークし、その後もキレのあるストロークやネットプレーを決めたフェデラーがワウリンカを圧倒して決勝進出を決めた。
両者は今回が21度目の対戦で、フェデラーは対ワウリンカ戦を18勝3敗とした。
決勝で対戦するジョコビッチは、同日の準決勝で第5シードの
R・ナダル(スペイン)に6-3, 6-3の快勝で決勝へ駒を進めている。
フェデラーとジョコビッチは今回が通算44度の対戦で、過去はフェデラーから22勝21敗。両者は昨年のツアーファイナル決勝でも対戦する予定だったが、フェデラーが試合前に棄権したため、ジョコビッチの3連覇となった。
今大会、フェデラーはグループ・スタン スミスの予選ラウンドロビンで第1シードのジョコビッチ、第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、第8シードの
錦織圭に勝利し、グループ1位通過で準決勝進出を決めた。また、過去のツアーファイナルでは6度の優勝を飾っており、今年は4年ぶり7度目の優勝を狙う。
今年はツアー6勝、グランドスラムではウィンブルドンと全米オープンで決勝へ進出するも、いずれもジョコビッチに敗れ準優勝に甘んじている。
一方、敗れたワウリンカは初の決勝進出とはならなかった。2014年の全豪オープンに続き、今年は全仏オープンでグランドスラム2勝目を飾った。
今大会はグループ・イリ ナスターゼで第5シードのナダルに敗れるも、第2シードの
A・マレー(英国)と第7シードの
D・フェレール(スペイン)に勝利し、グループ2位通過で決勝トーナメント進出を決めていた。
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