男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は15日、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードの
錦織圭(日本)を6-1, 6-1のストレートで下し、大会史上初の4連覇へ好スタートを切った。
>>ツアーファイナル組合せ表<<ツアーファイナルの連勝記録を15へと伸ばしたジョコビッチは「最高のプレーが出来たと思う。この試合へ向けて、そしてこの大会へ向けて、望んでいたような最高のテニスを披露出来たことは疑う余地もない。」と語り、喜びを表現した。
この試合、ジョコビッチは自身のサービスゲームで9ポイントしか錦織に与えず、1度もブレークポイントも握らせなかった。錦織のサービスゲームでは53ポイント中30ポイントを奪い、5度のブレークに成功した。
試合開始前には、フランスのパリで起きたテロ事件で犠牲になった人達のために1分間の黙祷を捧げた。13日に起きたテロ事件は、サッカーの親善試合を行っていたスタッド・ドゥ・フランス、コンサートホール、カフェなどで爆発や銃撃が起き、129人が犠牲、350人以上が怪我を負い、その内99人が重体と伝えられている。
このツアーファイナルで2011年以来負け知らずのジョコビッチは、2012年から3連覇中。加えて、インドア大会での連勝も2012年以来の38連勝を記録している。
もし今年も優勝した場合、ジョコビッチはこのツアーファイナルで初の4連覇を達成する選手となる。
「今日は今年何とか乗り越えてきた多数の色々なものが一緒になって訪れたような気分だった。」
「なぜこんな安定したプレーを維持して、今も続けられているのか、この成功はあまり考え過ぎず試合へ臨んでいるからなのか、過去に起きたことは全て忘れ去ることが出来ているからなのか、この先いったい何が起こるか分からないからなのか。考えすぎてはいけない。」とジョコビッチは複雑な想いが交錯していたことを明かしていた。
(STATS - AP)
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