先週末行われたテニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ準決勝で、
A・マレー(英国)率いるイギリスはオーストラリアに勝利して決勝進出を果たし、1936年以来の優勝へ大きく前進した。その準決勝で腰を痛めたマレーは決勝戦直前のATPワールドツアー・ファイナルズを欠場するのではという憶測が飛んでいる。
今季獲得ポイントの上位8選手しか出場権が与えられない男子ツアー最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズへの出場権を獲得しているマレーだが、デビスカップ決勝戦のわずか5日前までイギリスのロンドン O2アリーナで行われるスケジュール。
オーストラリアとの準決勝でマレーはシングルスで2勝をあげ、兄である
J・マレー(英国)とのダブルスで勝利を飾るなど、大車輪の活躍でイギリスを37年ぶりの決勝戦へ導いた。その決勝戦ではベルギーと対戦するイギリスは、優勝するためにマレーの力が欠かせない。
しかし男子プロテニス協会会長のC・カーモードは「ATPワールドツアー・ファイナルズは、出場が義務付けられている大会。出場権を獲得した選手は、怪我などを除いて全員出場しなければならない大会である。」と最終戦について話した。
加えて「マレーはここまで素晴らしいシーズンを送っており、シーズンを締めくくる最終戦へ出場出来る世界のトップ8にしか与えられない出場権を既に獲得している。彼(マレー)が万全の状態なら今年の最終戦に必ず出場すると期待している。正式に欠場するとは聞いていないから、最終戦へ出場してくれると願っている。」とマレーへの想いを語っていた。
マレーはオーストラリアとの準決勝後、BBCラジオの取材に対して、もしベルギーがホスト国として決勝戦でクレーコートを選択したとしたら、その対戦へ向けてより準備期間を設ける必要があると語っていた。
ベルギーのエースである
D・ゴファン(ベルギー)はクレーコートを得意としており、対するマレーはこれまでクレーコートを苦手としてきた。
「もし決勝戦をクレーコートで行うなら、最終戦への出場は微妙になるかもしれない。」とマレー。
「クレーでプレーするには、自分の腰をそれに慣れさせるためにもより時間が必要なんだ。」
ATPワールドツアー・ファイナルズは11月15日から22日まで行われる。そしてデビスカップ決勝戦は翌週末である11月27日から29日にかけて開催される。
昨年、デビスカップの決勝戦で
R・フェデラー(スイス)は直前の最終戦で決勝進出。しかし
N・ジョコビッチ(セルビア)との決勝戦は、腰の怪我を理由に欠場を申し入れていた。
そして臨んだデビスカップ決勝戦でフェデラーは、初日のシングルスで
G・モンフィス(フランス)からストレートでの敗戦を喫したものの、2日目のダブルスで
S・ワウリンカ(スイス)と組み勝利。最終日のシングルスでは
R・ガスケ(フランス)をストレートで下し、スイスの優勝に貢献していた。
(STATS - AP)
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