今シーズン最後のグランドスラム、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)が31日から開催される。サーフェスはデコターフを使用したハードコートで、バウンドが高く、球速が速いのが特徴。そのためビッグサーバーに有利とも言えるが、ラリー戦を得意とする選手もハードコートを好む傾向がある。
今大会の注目は、2014年大会で日本人初のグランドスラム準優勝という歴史的快挙を成し遂げた
錦織圭(日本)。アメリカを拠点とする錦織にとって、全米オープンは第2の故郷で地元開催の大会といっても過言ではない。
今大会のサーフェスは、錦織が今まで練習を積んできたプレースタイルに適しており、攻撃的なストロークが生きるコートだ。
昨年錦織は第10シードで出場し、3回戦で第23シードの
L・マイェール(アルゼンチン)、4回戦で第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)、準々決勝で第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)、準決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に勝利しての決勝進出だった。
四大大会初優勝を目指す錦織を含め、同じくハードコートを得意とする前回覇者の
M・チリッチ(クロアチア)、ラオニチ、さらに錦織らの下の世代である
N・キリオス(オーストラリア)、B・コリッチ、
D・ティエム(オーストリア)といった新世代が、ジョコビッチ、
R・フェデラー(スイス)らBIG4をしのぎ活躍する可能性は十分にある。
女子は全米オープン4連覇、7度目の優勝を目指す
S・ウィリアムズ(アメリカ)が優勝候補筆頭。今年の全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドンで優勝したセリーナが全米オープンでタイトルを獲得すると1988年の
S・グラフ(ドイツ)以来、史上4人目となる年間グランドスラム達成となる。
さらに、今年の全豪オープンで準優勝した
M・シャラポワ(ロシア)、前回準優勝の
C・ウォズニアキ(デンマーク)のプレーからも目が離せない。日本勢女子からは
奈良くるみ(日本)の奮闘にも期待だ。
車いす部門では
国枝慎吾(日本)、
上地結衣(日本)がそれぞれ全米シングルス連覇をかけて出場する。
今大会も全日程を連日生中継し、晩夏のニューヨークで展開される熱い戦いをお届け。錦織戦はWOWOWで全試合独占生中継する。また、全仏オープン、ウィンブルドンに続き、車いす部門を放送する。
<関連番組>
・8月29日(土)夜8時
錦織圭 あの感動をもう一度!全米オープンテニス開幕直前スペシャル!
※無料放送
・8月30日(日)夜9時
錦織圭 世界の頂点へ!全米オープンテニス開幕直前スペシャル!
※無料放送
・8月30日(日)午後3時
マイケル・チャン ~歴史を変えた日~ 全仏1989 男子4回戦 マイケル・チャンvsイワン・レンドル
・8月30日(日)午後5時半
松岡 修造 ~歴史を変えた日~ 全英1995 男子4回戦 松岡 修造vsマイケル・ジョイス
※8月31日(月)大会初日は無料放送
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