7月17日から19日にかけて行われている男子国別対抗戦のデビスカップ準々決勝 オーストラリア対カザフスタン。オーストラリアはカザフスタンを招くも、初日のシングルスでは0勝2敗とリードを許す苦しいスタートを強いられた。
アウトドアの芝のコートを選択したオーストラリアだった。
しかし第1試合では
M・ククシュキン(カザフスタン)が19歳の
T・コキナキス(オーストラリア)を6-4, 6-3, 6-3のストレートで下し、第2試合では
A・ネドビエソッフ(ウクライナ)(カザフスタン)が20歳の
N・キリオス(オーストラリア)を7-6 (7-5), 6-7 (2-7), 7-6 (7-5), 6-4で退けたカザフスタンは2勝0敗と準決勝進出に王手をかけた。
初の準決勝進出まであと1勝と迫ったカザフスタンは、1991年にソビエト連邦から独立。その後1995年から独立した1つの国としてデビスカップに参加していた。
第1試合が始まる直前に、同胞の
B・トミック(オーストラリア)がアメリカ マイアミビーチのホテルで騒音騒ぎを起こし、軽犯罪法違反の罪に問われ逮捕されたニュースが飛び込んできていた。現在オーストラリアのナンバー1であるトミックは、この準々決勝に出場するはずだったが、ウィンブルドン期間中にオーストラリアのテニス協会とその役員を務める
P・ラフター(オーストラリア)を名指して批難したことから、デビスカップのメンバーから外されていた。
キリオスもウィンブルドンでの振る舞いに批難を浴びており、試合中に罵声を発したりラケットを叩きつけたりした行為に対して1万ドル近い罰金が課されていた。またトミックのオーストラリア テニス協会との口論について弁護する発言を公にしていた。
コキナキスは試合を始める時には、トミックが逮捕されたことを知らされていたという。
「自分のフェイスブックを開くと、そのことがすぐに飛び込んできた。8枚の彼(トミック)の画像が出てきたんだ。それを見ないようにしていた。」とコキナキスは語っていた。
土曜日に行われるダブルスでは、
S・グロス(オーストラリア)が
L・ヒューイット(オーストラリア)と組んで出場し、オーストラリアの準決勝進出へ望みをつなぐ。そのグロスは、この日のコキナキスが第1試合に臨むのは難しい状況だったと語った。
「チームにとって、とても難しい状況でのスタートだった。そんな中、コキナキスは相手チームのエースであるミカエル(ククシュキン)との対戦。誰と対戦しようと厳しい戦いだったと思う。」とグロスはコキナキスを気遣っていた。
グロス/ヒューイット組は
A・ゴルベフ(カザフスタン)/ネドビエソッフ組と土曜日に対戦する。日曜日にはリバース・シングルスが行われ勝敗が争われる。
(STATS - AP)
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