テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は6日、男子シングルス4回戦が行われ、2年ぶりの優勝を狙う第3シードの
A・マレー(英国)がビッグサーバーで第23シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)を7-6 (9-7), 6-4, 5-7, 6-4で下し、8年連続のベスト8進出を決めた。
この試合、マレーは211センチの長身カルロビッチが放つ危険なサービスを封じた。
E・ウマー(スウェーデン)との1回戦で42本、
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)との2回戦で53本、第13シードの
JW・ツォンガ(フランス)との3回戦では41本、4回戦までに136本のサービスエースを決めていたカルロビッチ。
前哨戦のゲリー・ウェバー・オープン準々決勝で、サービスエースを45本決めて3セットマッチの男子シングルス最多サービスエース数の新記録を叩き出す活躍をみせていたカルロビッチのサービスは、滑りやすい芝で脅威。
誰もが恐れるこのサービスを、マレーは4回戦で29本のサービスエースにとどめた。
大会1週目の疲れもある中、集中力を一層高めたマレーはネットに出るカルロビッチの頭上を越すロブショット、横を抜く鮮やかなパッシングショット、さらに切れ味抜群のリターンでプレッシャーをかけて脅威のサービスを封じ、試合を通して12度のブレークチャンスから2度のブレークに成功。加えてマレーが決めたウィナーの数は62本を記録、凡ミスはわずか9本だった。
世界ランク3位のマレーは、2012年の全米オープンでグランドスラム初優勝。2013年のウィンブルドンでは決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)を下して四大大会2度目の優勝を果たしており、今年は2年ぶりのタイトル獲得を狙う。
準々決勝ではノーシードの
V・ポスピシル(カナダ)と対戦する。ポスピシルは4回戦で第22シードの
V・トロイキ(セルビア)に2セットダウンからの大逆転勝ちをおさめて、グランドスラム初の8強入りを決めている。
>>ウィンブルドン対戦表<<
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