29日から開幕するテニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)に出場する選手は、滑りやすい芝に向けての準備や対策に余念がない。
ウィンブルドンの芝は天然芝を使用しており、ハードやクレーに比べると球足が速く弾みにくい。さらに大会が進むにつれてベースライン辺りの芝は剥げていき、選手にとって滑りやすく、転倒、捻挫、膝、腰の負傷でリタイアすることも多々起きる。
2013年のウィンブルドンでは
V・アザレンカ(ベラルーシ)が芝に足を滑らせて転倒し、右膝を負傷。当時
M・シャラポワ(ロシア)も試合中に転倒して臀部を痛めたため、コートの状態について不満を訴えていた。
この滑りやすい芝に対して、スパイクがついたものなどの滑り止めがついたシューズを履くことは芝を傷つけてしまうため、使用が禁止されている。
ウィンブルドンで栄冠を手にするには、滑る芝を攻略しなければいけない。
今年からはウィンブルドンの開催日が1週間遅くなった。全仏オープン終了からウィンブルドン開始までの期間が3週間となり、これまでの2週間よりは芝への調整期間が設けられている。
さらに会場となるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケ・クラブには様々な規定がある。
選手はウィンブルドン伝統のルール「白を基調」としたウエア・シューズの着用が義務付けられており、80パーセント以上が白でなければいけない。
2013年のウィンブルドンでは
R・フェデラー(スイス)が履いていたシューズのソール部分にオレンジ色の配色があり、変更を求められたこともあった。
また、1週目の日曜日には「ミドルサンデー」という休暇日が設けられている。
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