男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)は16日、シングルス1回戦が行われ、大会初優勝を狙う第2シードの
錦織圭(日本)は今後トップ10入りが期待されている注目の若手、世界ランク29位の
D・ティエム(オーストリア)に苦戦するも7-6 (7-4), 7-5のストレートで勝利し、2回戦進出を決めた。試合後、錦織は自身の公式フェイスブックに勝利した喜びを綴った。
この試合、錦織は25本のウィナーを決め、凡ミスは22本。ティエムは23本のウィナーに対して23本の凡ミスと、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。
しかし、錦織はファーストサービスが入った確率が58パーセント、ポイント獲得率が67パーセントと、ファーストサービスの調子が良くなかったが、ティエムに試合を通して10度ブレークチャンスを与えるも9度しのぐ世界5位の力を見せた。そして5度のブレークチャンスから2度ブレークに成功した錦織が1時間49分で勝利を決めた。
錦織は試合後、自身の公式フェイスブックに「初戦を勝てて良かった。満足している。」と、勝利の喜びを綴った。
2回戦で錦織は、番狂わせを起こすことで知られている
D・ブラウン(ドイツ)と対戦する。
昨年の同大会でブラウンは、2回戦で
R・ナダル(スペイン)にストレートで勝利する番狂わせを演じており、2013年のウィンブルドンでは2回戦で元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)を下していた。
一方、錦織に敗れるも善戦を演じた21歳のティエムは、若手注目選手の1人。先月行われたニース・オープンでは念願のツアー初優勝を飾った。
昨年のムチュア・マドリッド・オープンでは、
S・ワウリンカ(スイス)をフルセットの末に破るなどの活躍を見せ、徐々にランキングを上げていき、今月15日に発表された世界ランキングでは、自己最高位となる29位を記録。
今後の活躍に期待のかかるティエムだが、今大会は初戦で世界ランク5位の錦織に惜しくも敗れ、2回戦進出とはならなかった。
>>ゲリー・ウェバー・オープン対戦表<<
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