男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は14日、男子シングルス3回戦が行われ、第5シードの
錦織圭(日本)が元世界ランク12位の
V・トロイキ(セルビア)に6-4, 6-3で勝利し、今大会初の準々決勝進出を決めた。
両者は今回が4度目の対戦となり、今回錦織が勝利したことによって対戦成績を3勝1敗とした。
この試合第1セット、錦織は安定しているサービスゲームで主導権を握る。第2・4ゲームでブレークチャンスを掴むも、サービスを得意とするトロイキからなかなかブレークを取ることは出来なかったが、第8ゲームでようやくブレークに成功する。
しかし、続く第9ゲームで錦織はトロイキにブレークバックを許すが、第10ゲームで錦織は、ロングラリーを制し、ドロップショットなどを巧みに使い分けてラブゲームでブレークに成功し、第1セットを先取する。
第2セット、第1ゲームは錦織のラブゲームキープから始まる。続く第2ゲームでは、リターンエースをきっかけに早くもブレークに成功する。しかし、第5ゲームで錦織のストロークミスが目立ちブレークバックされる。
その後両者キープが続き、第8ゲームで錦織はブレークチャンスを掴み、トロイキの強烈なサービスに対してフォアハンドの綺麗なリターンエースを決めてブレークに成功。このショットにはトロイキも拍手を送っていた。
第10ゲーム、錦織は長短を活かすプレーで攻めてマッチポイントを迎えるが、トロイキも諦めることなく粘りを見せる。最後は錦織の5度目のマッチポイントでトロイキのリターンが僅かにアウトし、1時間29分で勝利して準々決勝進出を決めた。
錦織は今大会初戦となる2回戦で世界ランク40位の
J・ヴェセリ(チェコ共和国)と対戦し、苦戦を強いられるも勝利して3回戦に駒を進めている。
《錦織vsヴェセリ BNLイタリア国際2回戦》また、2回戦でヴェセリに勝利したことにより、錦織は今季の勝利数30勝目をあげた。
シード勢が順当に勝ち上がった場合、準々決勝では第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。錦織とジョコビッチは過去に5度対戦しており、対戦成績は錦織から見て2勝3敗となっている。
昨年の全米オープン準決勝で対戦した錦織とジョコビッチは、錦織が3-1でジョコビッチを撃破し、男子アジア勢初で自身初となるグランドスラム決勝進出を決めた。
《錦織「もう最高のプレーでした」》
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