男子テニスツアーのATPワールド・ツアー500大会であるバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、クレー、賞金総額2,265,235ユーロ/優勝賞金457,550ユーロ)は25日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
錦織圭(日本)が第14シードの
M・クリザン(スロバキア)に6-1, 6-2のストレートで勝利し、クレー初の連覇に王手をかけた。
両者は今回が2度目の対戦となり、今回錦織が勝利したことにより対戦成績を1勝1敗とした。
第1セット、錦織のサービスから始まり、第1ゲームから安定したプレーを見せ、第3ゲームではクリザンにブレークチャンスを許すも、焦ることなくラリーで粘りを見せ、最後はサービスで圧倒してサービスキープする。
第4ゲーム終了の段階で、クリザンは自身のサービスゲームで1ポイントしか取れなかった。
第6ゲームではようやくクリザンがサービスキープするも、第7ゲームで錦織はドロップショット、バックのダウンザライン等を多彩に決め、最後はバックハンドのスライスウィナーで第1セットを先取する。
続く第2セットは、第1ゲームから両者接戦を繰り広げ、どちらも譲らないままデュースが続くが、最後はクリザンがサービスキープする。
第3ゲームで、錦織の深いストロークをクリザンは返しきれずブレークに成功、第4ゲームで錦織は「エアー圭」を披露し、ゲームカウント3-1と大きくリードする。
第5ゲームで錦織は、サーブ&ボレーで前に出てきたクリザンの横をバックハンドで抜いてリターンエースを決め、2度目のブレークに成功。最後はバックハンドを決め、勝利を手にした。
錦織とクリザンは、昨年の全仏オープン1回戦で対戦し、その時は錦織がストレートで敗れていた。しかし、錦織はその時足を負傷していたため万全の状態での対決ではなかったが、今回は大きな故障もなく、昨年のリベンジを果たした。
勝ち上がった錦織は、この後行われる第3シードの
D・フェレール(スペイン)と
P・アンドゥハル(スペイン)の勝者と決勝で対戦する。
一方、敗れたクリザンは、先日行われたハッサン2世グランプリで今季初の優勝を飾っており、この大会のサーフェスはクレーだった。
今大会は自信をつけて臨んできたが、昨年チャンピオンの錦織に力の差を見せつけられ、決勝進出とはならなかった。
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