男子テニスのマスターズ大会、BNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、賞金総額5,381,235ドル、優勝賞金900,400ドル)は22日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 7-6 (7-5), 2-6のフルセットで敗れ、フェデラーは同大会2年連続決勝でジョコビッチに敗れ大会5度目の優勝を逃した。
この試合、第1セットはフェデラーのファーストサービスの確率が52パーセントと低く、セカンドサービスからジョコビッチにチャンスを握られ1度のチャンスからブレークを許す。
ジョコビッチは完璧なサービスゲームを展開し、ファーストサービスを入れた17度全てでポイント獲得、フェデラーはリターンゲームでわずか4ポイントしか取ることができなかった。
第2セットに入りフェデラーは第3ゲーム、1度のチャンスでジョコビッチにブレークを許す。
劣勢のフェデラーは第6ゲームでこの試合初めてブレークチャンスをつかむも活かすことができず、ジョコビッチがこのゲームをキープする。
第7ゲームでフェデラーはブレークチャンスをしのいでキープすると第8ゲーム、ジョコビッチのチャンスボールを全て返し、最後はフォアハンドを決め30-30とするとリターンダッシュからボレーを決めブレークチャンスが訪れる。
ジョコビッチにフォアハンドを決められデュースとされるもダブルフォルトで再びチャンスが訪れる。
ストローク戦の末にジョコビッチのフォアハンドがネットとなり、フェデラーがブレークに成功し追いつく。
その後フェデラーに流れが訪れサービスゲームを危なげなくキープし、タイブレークへ突入する。
フェデラーのサービスで始まったタイブレーク、フェデラーは3ポイント目でフォアのスイングボレーをアウトしミニブレークを許す。
4ポイント目、ジョコビッチのボールがアウトだとフェデラーはチャレンジを要求し、それが成功し2-3、次のポイントでジョコビッチがダブルフォルトを犯し3-3。
しかし8ポイント目、フェデラーはスイングボレーを放ちジョコビッチがロブで返す、そのロブをスマッシュで返すが惜しくもネットにかける。
9ポイント目、ロングラリーの末にジョコビッチの少し甘いボールをフェデラーはドロップショットを放つ。ジョコビッチは辛うじて返すがそのボールをフェデラーはボレーで返し、ジョコビッチは返せずバックハンドをネットにかける。
ジョコビッチがサービスの10、11ポイント目で痛恨の2連続ダブルフォルトを犯し、フェデラーが12ポイント目を決め、タイブレーク7-5で第2セットを取る。
ファイナルセット、フェデラーがサービスの第2ゲームで、0-40とジョコビッチにブレークチャンスを与えると2度はしのぐがこのセットも先にブレークを許す。
第3ゲーム、ジョコビッチのボレーミスで30-30、デュースにもつれジョコビッチにゲームポイントが訪れるが再びデュースへ。その後はフェデラーがブレークバックのチャンスをつかむもジョコビッチのサーブに苦しみブレークできずにいる。5度目のデュースでジョコビッチがここでもダブルフォルトを犯し、フェデラー5度目のチャンスで最後はジョコビッチがスライスをネットにかけ、フェデラーがブレークバックに成功する。
このゲームを終え、ジョコビッチはフラストレーションからかラケットをコートにたたきつけ折る。
第6ゲーム、デュースの場面でフェデラーはフォアハンドをアウト、最後はダブルフォルトを犯し2度目のブレークを許す。
その後フェデラーにチャンスは訪れず、第8ゲームで3度目のブレークを許し2時間17分で敗れた。
両者は38度目の対戦でフェデラーはジョコビッチに20勝18敗とした。
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