男子テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対カナダ戦は8日、大会3日目のシングルス第1試合に登場した
錦織圭(日本)は、世界ランク6位の
M・ラオニチ(カナダ)を3-6, 6-3, 6-4, 2-6, 6-4のフルセットで下すエースの底力を見せ、日本は通算2勝2敗となり、錦織はこの後行われる最終試合に2年連続ベスト8進出の望みをつないだ。
大会初日は第1試合に登場した
伊藤竜馬(日本)がラオニチに完敗し、第2試合では錦織が
V・ポスピシル(カナダ)に勝利して1勝1敗。
大会2日目のダブルスでは
添田豪(日本)/
内山靖崇(日本)組がダブルス巧者の
D・ネスター(カナダ)/ ポスピシル組と対戦し、ファイナルセットに持ち込む健闘を見せるも敗れ、日本は通算1勝2敗とカナダに逆王手を許してあとがなくなり、大会最終日を迎えた。
両国のエース対決となったこの試合、第1セットの第4ゲームで錦織が先にブレークを許してしまい、その後もラオニチの強烈なサービスゲームを崩すことが出来ず、第1セットは錦織が落とす。
第2試合では、中盤まで両者サービスキープとなるが、第8ゲームで錦織がラオニチのセカンドサービスをバックのダウンザラインでリターンエースを決め、この試合初めてのブレークに成功。最後はラオニチがバックハンドをネットにかけ、錦織が第2セットを奪い返した。
第3セットでギアを上げた錦織は、第5ゲームでリターンエースを決めてこのセットも先にブレークする。ラリー戦でも錦織が主導権を握り、ラオニチを左右に揺さぶる展開で攻め、最後はサービスエースをワイドに決めて第2セットに続き、第3セットも連取した。
第4セットでは、第4ゲームで錦織がダブルフォルトと痛恨のミスを犯し、ラオニチにブレークを許してしまい、その後はラオニチの1ブレークアップのまま、錦織のフォアハンドがアウトして第4セットを落として勝敗はファイナルセットへと持ち込まれた。
勝敗がわかれるファイナルセットでは、第3ゲームで錦織がロングラリーを制してブレークに成功。しかし、第6ゲームで錦織はラオニチの深いショットを懸命に返すも、最後は返し切れずにブレークバックを許してしまう。
しかし、第9ゲームでラオニチのフォアハンドが大きくアウトして錦織にブレークチャンスが訪れ、最後はラオニチがダブルフォルトで錦織が大きなブレークに成功する。そして最後は強烈なストロークを逆クロスに放ち、ラオニチは返しきれず錦織が勝利をおさめた。
錦織とラオニチは今回が7度目の対戦となり、対戦成績は5勝2敗で錦織がさらにリードを広げた。
日本は通算1勝2敗とあとがないというプレッシャーの中、アウェー戦ということもあり、ラオニチがわずかに有利かと思われたが、日本のエース錦織が底力を見せて逆転勝利をおさめ、エースとしての役割を果たした。
日本とカナダの組み合わせは、以下の通り。
【大会1日目】
・シングルス第1試合:
●伊藤竜馬 vs
○M・ラオニチ 2-6, 1-6, 2-6
・シングルス第2試合:
○錦織圭 vs
●V・ポスピシル 6-4, 7-6 (7-5), 6-3
【大会2日目】
・ダブルス第1試合:
●添田豪/ 内山靖崇 vs
○D・ネスター/ V・ポスピシル 5-7, 6-2, 3-6, 6-3, 3-6
【大会3日目】
・シングルス第1試合:
○錦織圭 vs
●M・ラオニチ 3-6, 6-3, 6-4, 2-6, 6-4
・シングルス第2試合:
伊藤竜馬 vs V・ポスピシル
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