女子テニスの国別対抗戦フェドカップは8日と9日に決勝戦が行われ、
A・ケルバー(ドイツ)率いるドイツはチェコ共和国に1勝3敗で敗れ、1992年以来の優勝とはならなかった。
9日にチェコ共和国のエースで、今年のウィンブルドン覇者の
P・クヴィトバ(チェコ共和国)と対戦したケルバーは第1セットを逆転で落とし、続く第2セットもいきなりゲームカウント0ー3とリードを許してしまった。しかしそれでも諦めなかったケルバーはそこから反撃に出てそこセットを奪い返すと、勝敗の行方は第3セットへと委ねられた。
「私は祖国ドイツのために戦っているの。そして私のチームのために戦っている。今日は持てる力を全て出し切った。でも最後には彼女(クヴィトバ)の方が勝っていた。」とケルバーはクヴィトバのプレーを称賛していた。
「今日の勝敗は、ほんの2・3ポイントの差で決まったと思う。彼女のプレーは勝利に値するものだったけど、今日の試合ではお互いとても高いレベルのプレーが出来たと感じている。今シーズンの中でも最高の試合の1つといえるものだった。」とケルバーは敗戦ながら最高のテニスが出来たと感じていた。
ドイツは1992年に優勝して以来、トロフィーを掲げられていない。
この決勝戦では、初日に行われたシングルスでクヴィトバが
A・ペトコビッチ(ドイツ)を6-2, 6-4で下し、
L・サファロバ(チェコ共和国)がケルバーを6-4, 6-4で退け2勝0敗とリードした。
続くダブルスでは、
J・ゴルゲス(ドイツ)/
S・リシキ(ドイツ)のドイツ・ペアが
A・フラヴァコバ(チェコ共和国)/
L・フラデカ(チェコ共和国)組を6-4, 6-3で下し、ドイツに1勝をもたらしていた。
準優勝ながら、今年は1992年以来となる決勝戦へ勝ち上がったドイツ。準々決勝ではスロバキア共和国を、準決勝ではオーストラリアを倒していた。1992年の優勝では、現監督のB・リットナーさんも一員として出場し、スペインを下して優勝していた。
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