シーズン獲得ポイントの上位8選手によって争われるバークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額600万ドル/ 優勝賞金総額192万ドル)は、4名ずつの2グループに分け予選ラウンドロビンを行い、上位2名ずつの4選手が準決勝へ進出する。その予選抽選会が月曜日に行われた。
各グループは以下の通り。()内はシード。
グループA
(1)
N・ジョコビッチ(セルビア)(3)
S・ワウリンカ(スイス)(6)
T・ベルディヒ(チェコ共和国)(8)
M・チリッチ(クロアチア)グループB
(2)
R・フェデラー(スイス)(4)
錦織圭(日本)(5)
A・マレー(英国)(7)
M・ラオニチ(カナダ)先週行われたBNPパリバ・マスターズで、自身20回目のマスターズ大会でのトロフィーを掲げた第1シードのジョコビッチは、大会3連覇を懸けて全豪オープン覇者のワウリンカ、全米オープン覇者のチリッチ、5年連続出場のベルディヒと予選ラウンドロビンで対戦する。
「ここまで2年連続で優勝を飾っている事実が、また今年も良いプレーが出来ると思わせてくれている。」とジョコビッチは自信を覗かせていた。
ここまでの2年間でインドアでの大会では負け知らずのジョコビッチは、現在2位にいるフェデラーと年末ランキング1位の座を争っている。しかしフェデラーが先週の大会での準々決勝敗退で両者の今季獲得ポイントは1,310ポイントへと広げられており、今年のウィンブルドンを制したジョコビッチは、自身3度目となる世界1位でシーズンを終える可能性を高めた。
「ここまでしばらくインドアで負けていないと言う事実は自分のプレーを向上させる手助けになっているし、インドアのコートに立っている事自体を気分の良いものにしてくれている。試合1つ1つが、そしてその1つ1つの勝利がシーズンを1位で終わらせる事へと近付けてくれる。」とジョコビッチは現在の気持ちを述べていた。
世界ランク1位争いにいるフェデラーは、最終戦初出場となる錦織、ラオニチ、そして昨年は怪我で欠場を強いられながらも今年で7年連続となる出場権を獲得したマレーと予選ラウンドロビンを行う。
ジョコビッチは予選の同じ組の選手との対戦成績を41勝5敗としている。一方のフェデラーは、19勝14敗と厳しい試合が予想される。
フェデラーは先週の準々決勝敗退で、ジョコビッチとのポイント差を広げられてはいるものの、最終戦で全ての試合に勝って優勝すると1,500ポイントを獲得出来るため、残る可能性を懸けて試合へ臨む。
今大会へアジア人男子として初めての出場を果たした錦織は、他の出場選手7人中、マレーにだけは勝利した事がないものの、他の選手にはこれまで勝利を飾っている。錦織の過去の対戦成績は、フェデラーには2勝2敗、マレーには0勝3敗、ラオニチには4勝1敗としている。
現在世界ランク3位にいる全仏オープン覇者の
R・ナダル(スペイン)は、虫垂炎の手術のために、今大会への欠場を表明している。ナダルは月曜日に手術を受けている。
ロンドンのO2アリーナで開催されるこの最終戦は、11月9日から16日にかけて熱い戦いが繰り広げられる。
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