女子テニスツアーの最終戦、BNPパリバ・WTAファイナルズ(シンガポール/ハード、賞金総額650万ドル)は22日、レッドグループのラウンドロビンが行われ、第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)が第4シードの
S・ハレプ(ルーマニア)に0-6, 2-6と1時間5分の完敗で敗れた。
わずか2ゲームしか取れない一方的な敗戦は、セリーナがまだ16歳だった1998年までさかのぼる負け方となった。
「今日のプレーは本当に恥ずかしいとしか言い表せないわ。本当、とても恥ずかしい試合だった。」と自身のプレーを振り返るセリーナ。
セリーナが1ゲームも奪えずセットを落としたのは、2008年に姉の
V・ウィリアムズ(アメリカ)との試合以来の事だった。
「今日はフォアハンドが全く駄目だった。すでにオフシーズンに入ってしまったかのようだった。サービスだって10歳以下クラスのジュニアレベルだった。」と、落胆の色が隠せなかった。
ハレプはこれまでセリーナとは3度対戦し、勝利を飾った事がなかったばかりか、去年の2度の対戦では合計でも7ゲームしか奪っていなかった。
「この試合は人生でも最高の試合だった。」とハレプ。「信じられないようなショットを打つことが出来た。この試合はとても意味のあるものになった。大切なポイントで、とても良いプレーが出来たの。この勝利で更に自信も高まったわ。」
4選手によるラウンドロビンを行う今大会。20日に行われた初戦では第5シードの
E・ブシャール(カナダ)をストレートで下したハレプは、これでラウンドロビンの成績を2勝0敗とし、上位2選手しか進出できない決勝トーナメントへ大きく前進した。
しかしハレプは次の試合へ気を引き締めようと試みている。「決勝トーナメントへ進める自信も付いたけど、今は今日の事は忘れなければならない。でも、嬉し過ぎて忘れるのは難しいけどね。」と、完勝の喜びを噛み締めていた。
第1セットだけで6本のダブルフォルトを犯したセリーナは、試合を通してハレプの3倍となる36本のイージーミスを犯していた。加えて、ブレークポイントを握られた時のプレーに大きな違いがあった。両者は共に6度のブレークポイントを握ったが、ハレプは5度もブレークに繋げたがセリーナはわずか1度だった。
この最終戦では過去2年連続で優勝しており、ここまで今大会での連勝を16で止められる事となったセリーナは「彼女(ハレプ)がこんなプレーをしたのはかつてなかった。」とハレプのプレーを賞賛した。
しかし「本当に正直な気持ちとしては、彼女との次の対戦を楽しみにしているわ。家へ帰ってより激しく練習をする気にさせてくれたから。特に彼女との試合のためにも練習を積むわ。」とリベンジに燃えていた。
■関連記事■
・ウォズニアキ シャラポワ下す・23歳ハレプ 初出場対決を制す・セリーナ 3連覇へ好スタート・セリーナ「驚くほど上手く出来た」・セリーナ「ある意味いじめ」
■関連動画■
・好調を維持するディミトロフがその要因を語る!・今季躍進した若手が見せた驚異的なスーパーキャッチ!