男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード、賞金総額約652万ドル/優勝賞金約80万ドル)は11日、シングルス準決勝が行われ、
G・シモン(フランス)が
F・ロペス(スペイン)を6-2, 7-6 (7-1)で下し、2008年10月以来となるマスターズ1000大会で2度目の決勝進出を決めた。
この日シモンは、ファーストサーブが入ると実に94パーセントの確率でポイントを獲得しセカンドサーブでも71パーセントとロペスに1度もブレークポイントさえ与えない完璧なサービスゲームを見せ、サーブ・アンド・ボレーを見せるロペスに何本もパッシングショットを放つと1時間20分で勝利した。
「今日はベースラインから良い感触でプレーが出来た。ベースラインからはほとんどポイントを奪われなかったような気分さ。」とシモン自身もこの日の好調なプレーを実感していた。
これまでトップ20には常にいたシモンだったが、今季中盤では7大会連続での初戦敗退を喫するなど、6月には44位へと落としていた。しかし最近になって再び好調さを取り戻し、全米オープンでは世界ランク5位の
D・フェレール(スペイン)を、今大会では同ランク4位の
S・ワウリンカ(スイス)を、そして同ランク7位の
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と、次々とトップ10選手を下していた。
今回の勝ち上がりで現在世界ランク29位のシモンは、決勝戦の結果を問わず再びトップ20への返り咲きを果たす。
決勝戦では第3シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦するシモンは「良いテニスさえ出来れば、トップのレベルで戦う事が出来る。それは心配はしていないさ。問題は明日そのプレーが出来るかどうかさ。」と自分の力を信じつつも、決勝戦へ意欲を燃やしていた。
シモンは今季初優勝、昨年の9月の行われたモゼール・オープン以来、キャリア12度目の優勝を狙う。
フェデラーは準決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-4, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
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