男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード、賞金総額約652万ドル/優勝賞金約80万ドル)は11日、シングルス準決勝が行われ、
G・シモン(フランス)が
F・ロペス(スペイン)を6-2, 7-6 (7-1)のストレートで下し、大会初の決勝進出を決めた。
両者は今回が4度目の対戦で、シモンはロペスとの対戦成績を2勝2敗とした。
この試合、第1セットから好調シモンは流れをつかみ、終始指導権を握っていた。このセットだけで2度のブレークすべて活かしたシモンは、最後はサービスエースで第1セットを先取した。
第2セットでは、ネットプレーが得意のロペスが積極的に前に出るも、シモンが前に出てきたロペスの横を抜き、観客を沸かせた。
このセットは両者共にサービスキープとなり、タイブレークに突入。タイブレークの7-1でシモンが勝利をものにした。
マスターズ大会で初優勝を狙うシモンは、決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第3シードの
R・フェデラー(スイス)の勝者と対戦する。
過去同大会でシモンは、2009年の準々決勝でジョコビッチに敗れるもベスト8進出を果たした。昨年は1回戦で
B・ペール(フランス)に敗れて初戦で姿を消した。
今回は大会初の決勝進出で、マスターズ大会では2度目の決勝進出となる。最初に決勝進出を決めたのは、2008年のムチュア・マドリッド・オープン男子で、その時は決勝で
A・マレー(英国)に敗れて準優勝となった。
今大会は1回戦で
G・ガルシア=ロペス(スペイン)、2回戦では第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)を破り、3回戦で予選勝者の
M・ジャジーリ(チュニジア)、準々決勝で第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を下しての勝ち上がりとなった。
先日行われた楽天ジャパン・オープン準決勝では、
M・ラオニチ(カナダ)に敗れるも大会初のベスト4進出を果たている。
一方、敗れたロペスは、今大会1回戦で予選勝ち上がりのT・コッキナキス(オーストラリア)を下し、2回戦では同胞で第2シードの
R・ナダル(スペイン)を破り、3回戦で第13シードの
J・イズナー(アメリカ)、準々決勝で
M・ユーズニー(ロシア)に勝利してシモンとの準決勝に駒を進めたが、敗れて決勝進出を逃した。
《ナダルvsロペスの記事はこちら》
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