男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は4日、シングルス準決勝が行われ、第4シードの
錦織圭(日本)が世界ランク62位の
B・ベッカー(ドイツ)を4-6, 6-0, 7-6 (7-2)の逆転で下し、大会2年ぶりの優勝に王手をかけた。
両者は今回が3度目の対戦で、錦織はベッカーとの対戦成績を2勝1敗と勝ち越した。
この試合、序盤はベッカーに押されて第1セットを落とした錦織だが、第2セットで勢いに乗るとこのセットをゲームカウント6-0で取り返す。
第2セット後には、トレーナーからマッサージを受ける場面も見られた。
第3セットでは、両者1度ずつブレークに成功して、タイブレークに突入。先にミニブレークに成功したのはベッカーだが、タイブレークを7-2で錦織が制し、逆転で勝利をものにした。
大会2度目の優勝をかけて錦織は、決勝で第3シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
過去同大会で錦織は、2012年の決勝でラオニチと対戦し、フルセットの末に下して大会初の優勝を飾った。
《錦織優勝の記事はこちら》昨年は、準々決勝で
N・アルマグロ(スペイン)に敗れてベスト4進出を前に姿を消した。
今年の全米オープンで錦織は、トップ10選手らを下す活躍を見せ、アジア勢男子初のグランドスラム準優勝を飾った。さらに、先日行われたマレーシア・オープンで大会初優勝と今季3勝目をあげ、大会後に発表された世界ランキングでは、自己最高位となる7位に浮上した。
一方、敗れた33歳のベッカーは、今大会の1回戦で
J・ニエミネン(フィンランド)、2回戦で
伊藤竜馬(日本)、準々決勝で
J・ソック(アメリカ)を下して錦織との準決勝に駒を進めるも、決勝進出とはならなかった。
■関連記事■
・錦織「決勝、優勝と目指す」・錦織 準決勝は世界62位・錦織「集中力切らさなかった」・錦織「全部良いです」・ナダル 逆転許し復帰Vならず
■関連動画■
・スウェーデンの黄金期を築いた2人のライバル関係に迫る!・アメリカの次世代スター選手と期待されている22歳を特集!