テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)4回戦で第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)、準々決勝で第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)を共に4時間を超える大激闘の末に破り、自身グランドスラム初のベスト4進出を決めた第10シードの
錦織圭(日本)が試合後に心境を話した。
初のベスト4進出を決めた瞬間、もっと喜ぶのかと思いましたという質問に「本当はもうちょっと喜びたかったんですけど、もう元気がなくて。とりあえずホッとしたのと、特に5セット目はブレークポイントをしのぐので精一杯だったので、そこから最後にワンチャンスがきたっていうビックリもあった。最後までよく戦ったなと感じます。」とコメント。
対戦成績的に相性の良くないワウリンカに対して、何か作戦を変えて臨んだ部分はあったかという質問には「彼のバックハンドには、十分注意しようと思ってやってましたけど、バックのクロスでもとても速いボールだったり重かったり。なかなかダウンザラインにもっていけなかったので、最後の方はしっかり攻略してドロップショット増やしたり、前後に揺さぶったり出来たので後半はかなり良かったです。」と答えた。
5セット目に入った時の心境はと聞かれて「4セット目にチャンスがあったんですが、タイブレークの5-5で少し安易なミスをしてしまって、悔しい思いは山々でしたけど、これから最後の勝負にまたかけようと思って1ゲーム目から臨みました。」
さらに「最後までブレークポイント何本もしのいで、常に冷静でずっと落ち着いてようと思ってやってました。」と答えた。
大会前に手術したことで、良い結果を残せているのですかという質問には「みんなに(次も)グランドスラム前は手術しようと言われるくらいです。」と笑わせ、「みんなも驚いていると思うし、僕自身もこの全米オープンが始まる前はここまでこれるのは想像していなかったです。」
「本当に1試合戦えるかっていうところがまず最初の壁だったんですけど、プレーが想像を超えるくらい1試合目から良くて。今まで積み上げてきた自信だったり、プレーの良さが練習をそこまでしなくても維持出来ている証拠かなと思います。前だったら手術して2~3週間テニスなしの後にこうやって結果が出るっていうのは多分なかったと思います。」と話した。
ラオニチに勝利して、日本人男子92年ぶり全米オープンベスト8進出という快挙を達成するも、その後ワウリンカを下し1918年の全米オープンで記録した
熊谷一弥(日本)以来となる日本男子で96年ぶりの準決勝進出という記録をさらに打ち立てた。
《初4強の錦織「言葉が出てこない」》グランドスラム初の決勝進出を狙う錦織は、準決勝で世界ランク1位で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
(コメントはWOWOWから抜粋)
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