テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は1日、第10シードの
錦織圭(日本)が登場し、同大会で日本人男子92年ぶりのベスト8進出をかけ4回戦で第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
両者は過去に3度対戦しており、対戦成績は2勝1敗と錦織が勝ち越している。直近の対戦は、今年のウィンブルドン4回戦で、その時は錦織がラオニチに初めて敗退を喫した。
《ウィンブルドンの対戦はこちら》錦織とラオニチは、5月のムチュア・マドリッド・オープン男子3回戦でも対戦しており、その時は錦織が2度のタイブレークを競り勝ち、ベスト8進出を決めた。1番最初の対戦となった2012年の楽天ジャパン・オープン決勝では、フルセットの末に錦織が勝利をおさめ、優勝を飾った。
《ムチュア・マドリッド・オープン男子の記事はこちら》今大会で錦織は、1回戦で
W・オディスニク(アメリカ)に勝利し、2回戦は
P・アンドゥハル(スペイン)の途中棄権により3回戦進出を決め、3回戦では第23シードの
L・マイェール(アルゼンチン)を下しての勝ち上がりとなった。錦織が4回戦で勝利してベスト8進出を決めた場合、同大会で日本人男子92年ぶりの快挙となる。
同大会での最高成績は、2008年の3回戦で当時世界ランク4位の
D・フェレール(スペイン)を破ってベスト16入りを果たしたのが最高成績となっている。昨年の同大会は、1回戦で
D・エヴァンス(英国)に敗れて初戦敗退を喫していた。
今季行われたグランドスラムの成績は、全豪オープン4回戦で
R・ナダル(スペイン)に、全仏オープンは1回戦で
M・クリザン(スロバキア)、ウィンブルドン4回戦ではラオニチに敗れている。
錦織は8月上旬に右足の親指に出来た嚢胞を取り除く手術を受けた。そのため全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップ男子とW&Sマスターズの2大会欠場を余儀なくされた。抜糸後は順調な回復を見せ、復帰戦となった今大会1回戦では勝利で飾った。
《錦織 手術の記事はこちら》一方、錦織と対戦するラオニチは、今年の全仏オープン準々決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるもベスト8進出、ウィンブルドンでは準決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れるもグランドスラム初のベスト4入りを果たし、その後のシティ・オープン男子では、同胞の
V・ポスピシル(カナダ)を下して今季初優勝を飾るなど、安定した成績を残してきている。
今大会は1回戦で予選勝ち上がりの
ダニエル太郎(日本)、2回戦で
P・ゴヨブジク(ドイツ)、3回戦で
V・エストレージャ=ブルゴス(ドミニカ共和国)に勝利して錦織との4回戦となった。
24歳の錦織と23歳のラオニチは、今後のテニス界の将来を担う2人の対戦として注目されている。錦織はラオニチの高速サービスに食らいつけるか、そしてラリー戦に持ち込めるかが勝敗の鍵となる。
錦織とラオニチの注目の一戦は、現地時間9月1日に行われ、アーサーアッシュ・スタジアムのナイトセッション第2試合に組まれている。
ナイトセッション第1試合は、日本時間9月2日午前8時から開始する予定で、錦織とラオニチの試合はその試合終了後に行われる。
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