テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は29日、女子シングルス3回戦が行われ、第5シードの
M・シャラポワ(ロシア)が第26シードの
S・リシキ(ドイツ)を6-2, 6-4のストレートで下し、4回戦進出を決めた。
両者は今回が7度目の対戦となり、シャラポワはリシキとの対戦成績を6勝1敗とした。
シャラポワのサービスゲームから始まった第1セット、第2ゲームでブレークに成功したシャラポワはコートを広く使って攻撃し、リシキを苦しめた。さらに第8ゲームでもブレークに成功したシャラポワは、このセットをゲームカウント6-2で先取する。
続く第2セットではブレーク合戦となり、シャラポワが左右に揺さぶるストローク戦を展開するも、リシキが何度もボールを拾う粘り強いプレーを見せ、観客を沸かせた。しかし、リシキにゲームカウント1-3とリードを許したシャラポワだが、最後まで攻め続けて3度目のマッチポイントの末に勝利を手にした。
4回戦で元女王シャラポワは、元世界ランク1位で第10シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦。
過去の全米オープンでシャラポワは、2006年の決勝で
J・エナン(ベルギー)を下して優勝を飾っている。昨年は右肩の怪我により欠場となった。
《シャラポワ欠場の記事はこちら》2012年は、準決勝で
V・アザレンカ(ベラルーシ)に敗れてベスト4に終わった。今大会には2年ぶりの出場となり、8年ぶり2度目の優勝を狙う。
先日行われた全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップ女子では、3回戦で
C・スアレス・ナバロ(スペイン)に敗れてベスト8進出を逃し、その後のW&Sオープン女子では準々決勝で
S・ハレプ(ルーマニア)を下すも、準決勝で
A・イバノビッチ(セルビア)に敗れて決勝進出とはならなかった。
一方、敗れたリシキは、昨年のウィンブルドン決勝で
M・バルトリ(フランス)に敗れるも準優勝を飾っており、今年は大会初優勝を狙うも準々決勝でハレプに敗れた。
《リシキvsハレプの記事はこちら》強烈なサービスを武器としているリシキは、7月に行われたバンク・オブ・ウエスト・クラシック1回戦でイバノビッチと対戦。敗れはしたものの、この試合で女子テニス最速のサービス、131マイル(約211キロ)を記録した。
《リシキ最速サービスの記事はこちら》
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