テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は29日、女子シングルス2回戦が行われ、
奈良くるみ(日本)が元世界ランク1位で第6シードの
J・ヤンコビッチ(セルビア)に5-7, 0-6のストレートで敗れ、大会初の3回戦進出を逃した。
両者は今回が3度目の対戦となり、対戦成績は0勝3敗と奈良くるみはヤンコビッチに全敗となった。
この試合、奈良くるみはファーストサービスが入った確率を75パーセントとするも、ヤンコビッチのサービスゲームを1度もブレーク出来ず、ヤンコビッチに4度のブレークを許して1時間27分で2回戦敗退となった。
奈良くるみのサービスから始まった第1セット、第2ゲームでブレークチャンスを握るも、ものにすることが出来なかった。両者サービスキープのシーソーゲームとなるが、第11ゲームで初めてヤンコビッチにブレークされる。3度のセットポイントを握られ、デュースにもっていくも、このセットをゲームカウント5-7で先取される。
続く第2セット、奈良くるみは元女王ヤンコビッチ相手に粘り強いテニスで攻めるも、このセットで3度のブレークを許し、最後は奈良くるみのリターンミスで敗れた。
奈良くるみは今大会、1回戦で
A・タチシュビリ(グルジア)を下して全仏オープン本戦で初の勝利をあげていた。
また、日本勢はシングルスで
錦織圭(日本)、
クルム伊達公子(日本)、
土居美咲(日本)が出場するも1回戦で敗れており、シングルスで2回戦へ勝ち進んだのは奈良くるみだけだった。しかし、今回の敗戦により、シングルスに出場した日本勢は全滅となった。
《錦織「とても悲しい」》一方、奈良くるみを下した世界ランク7位のヤンコビッチは、過去の全仏オープンで2007・2008・2010年にベスト4入りを果たしており、ベスト4がヤンコビッチの全仏オープンでの最高成績となっている。
3回戦でヤンコビッチは、第26シードの
S・キルスチャ(ルーマニア)と
T・ペレイラ(ブラジル)の勝者と対戦する。
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