テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は18日、女子シングルス3回戦が行われ、22歳の
奈良くるみ(日本)は第8シードで元世界ランク1位の
J・ヤンコビッチ(セルビア)に4-6, 5-7のストレートで敗れ、四大大会初のベスト16進出とはならなかった。
この試合、奈良くるみは得意のストローク戦に加え、果敢にネットに出るなどで元女王ヤンコビッチに対して互角の戦いをみせつけた。そして、第2セットはゲームカウント5-2とリードする。しかし、ここから凡ミスを重ねてしまった奈良くるみはヤンコビッチに4ゲームを連取され、1時間38分で敗れた。
第2セットではセットポイントを握るも、奈良くるみは活かす事が出来なかった。
試合後、奈良くるみは「すごく悔しいけど、3回戦までこれた。いい結果が出せたので、充実した全豪だったと思います。」と、コメント。
「お客さんの盛り上がりもいいので、やってて気持ち良かったです。自分からポイントをとりにいくという事で、前に入って自分のプレーでポイントをしめる事を考えていました。」
第2セットでセットポイントを握った事については「やるべき事はやったと思う。そこでプレッシャーからミスをしてしまった。相手(ヤンコビッチ)もいいプレーをしていた。」と、奈良くるみ。
ヤンコビッチについては「トップの選手はピンチの時にいいプレーをしてくる。そこで自分もいかなきゃとは思ったけど、今日はそこで焦ってしまってミスが出てしまった。」と、話した。
奈良くるみとヤンコビッチは昨年の全米オープン3回戦で対戦し、その時も奈良くるみはストレートで敗れていた。
奈良くるみは今大会1回戦で元世界ランク14位のS・ポンを破り大会初の初戦突破、2回戦では第32シードの
M・リバリコワ(スロバキア)を下すシードダウンを演じ、グランドスラムでは2大会連続で3回戦進出を果たしていた。
また、現在の世界ランキングで74位の奈良くるみは今大会の活躍により自己最高ランクを更新すると同時に、
森田あゆみ(日本)を抜いて日本勢女子トップになる事が確定している。
一方、勝利した28歳のヤンコビッチは2008年の全米オープンで準優勝を飾っており、世界ランキングでは同年の8月に世界1位へのぼりつめていた。これまでのツアー大会では13度の優勝を飾っているが、未だグランドスラムでのタイトル獲得には至っていない。
4回戦でヤンコビッチは、第11シードの
S・ハレプ(ルーマニア)と対戦する。
その他の日本勢では男子で
錦織圭(日本)が4年連続の3回戦へ進出している。錦織は同日に
D・ヤング(アメリカ)と対戦する。
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《全豪オープンテニス2014みどころ》(コメントはWOWOWから抜粋)