テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対カナダ戦は2日、日本は通算4勝1敗で強豪カナダを破り、ワールドグループ制以降初となるベスト8進出の快挙を達成した。監督の植田実氏は会見で、この日の喜び、さらに選手達への感謝の念や今後について語った。
会見場に入ってきた植田監督は「こんにちは。」と、一言。
植田監督は礼儀正しく、会見時には必ず「こんにちは」「ありがとうございました」「よろしくお願いします」など、大きな声で挨拶する。この一言で、日本が勝っていようが負けていようが会見場の空気が変わる。
「皆さんありがとうございました。今年のハードルであるワールドグループ ベスト8を達成する事が出来た。次のラウンドを突破する事にチームとして気持ちを切り替えました。」と、準々決勝に向けて語った。
準々決勝で日本は、2連覇しているチェコ共和国とオランダのどちらかと対戦する。
続けて、日本代表メンバーの
錦織圭(日本)、
添田豪(日本)、
内山靖崇(日本)、
杉田祐一(日本)に「今回、選手のコンディションをいかにベストにもっていく事の難しさを痛感した。スケジュールが過密化している中、選手達が体を酷使している状態。いずれにしても、日本選手が貢献してくれたと思います。4人とも、ありがとう。」と、感謝の念を述べた。
これまで日本が課題としてきたダブルス。しかし、今回は錦織を投入、さらに強烈なサービスが持ち味の内山靖崇を起用し、ダブルスのスベシャリストである
D・ネスター(カナダ)と
F・ダンチェビッチ(カナダ)を撃破した。
「昨年の秋頃からダブルスの事を仕掛けた。選手がダブルスの能力がないというわけではなく、ダブルスというものを知る必要があると思いました。ダブルスの勉強会やコーチの研修会を入れながら、日本全体のダブルスの認識を変えたいと思ってきた。」
この会見後、日本チームは初のワールドグループベスト8進出の快挙を祝うシャンパンファイトを行った。
準々決勝は、2014年4月4・5・6日に東京の有明コロシアムで行われる。
【大会1日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 ○-×
P・ポランスキー(カナダ)・シングルス第2試合:添田豪 ×-○ F・ダンチェビッチ
【大会2日目】
・ダブルス第1試合:錦織圭/ 内山靖崇 ○-× D・ネスター/ F・ダンチェビッチ
【大会3日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 ○-× F・ダンチェビッチ
・シングルス第2試合:添田豪 ○-× P・ポランスキー
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