テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は23日、シングルス準決勝が行われ、第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)が第7シードのT・ベルディフを6-3, 6-7 (1-7), 7-6 (7-3), 7-6 (7-4)で下し、自身初の四大大会決勝進出を決めた。準々決勝でワウリンカは、オープン化以降初の4連覇を狙っていた第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を激闘の末に下し、ベルディフとの準決勝へ駒を進めていた。
準決勝、ワウリンカとベルディフは互角の戦いを披露した。両者ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は82パーセント、凡ミスの数は49だった。またトータルポイント獲得数はワウリンカの143に対し、ベルディフは142。試合時間は3時間31分。
グランドスラム初の決勝進出を決めたワウリンカは「素晴らしい瞬間。念願の決勝進出。」と、喜びのコメント。
勝利の瞬間、ワウリンカは右手の人差し指を頭にあてて陣営を見た。
「本当に支えてくれている。追い込んで、常に各ポイントをファイトするフィロソフィーを彼らから学んだ。」
今回の対戦でワウリンカはベルディフとの対戦成績を9勝5敗とした。
グランスラム初優勝を狙うワウリンカは決勝で、第1シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)と第6シードの
R・フェデラー(スイス)の勝者と対戦する。
もしフェデラーがナダルに勝利した場合、スイス人同士の決勝戦となる。
「そうなれば夢のようなカードになる。昨日ロジャー(フェデラー)から、いつも応援している、とメッセージをくれた。今夜はリラックスして、明日はフェデラーとナダルの試合をポップコーンを食べながら、ゆっくりソファで見る。初のグランドスラム決勝に向けて準備をする。」
ワウリンカは、準々決勝で対戦したジョコビッチとは昨年の全豪オープン4回戦で対戦しており、その時は1-6, 7-5, 6-4, 6-7 (5-7), 12-10でジョコビッチが勝利していた。さらにその後の全米オープン準決勝でもワウリンカとジョコビッチは顔を合わせ、その際もワウリンカはフルセットで敗れていた。
28歳のワウリンカは、これまでキャリア通算5度の優勝を飾っている。昨年の全米オープンでグランドスラム初の4強入りを果たしていた。また、同年にATPワールドツアー・ファイナルへ初出場し、ベスト4へ進出した。
一方、敗れたベルディフは、2010年のウィンブルドン以来となるグランドスラム決勝進出とはならなかった。ベルディフはツアー8勝をあげており、自己最高ランクは昨年8月に記録した5位である。
ベルディフ戦を振り返ったワウリンカは「今日は接戦だった。僕のテーマはアグレッシブにプレーをすること。特にベルディフに対してはね。ラリーで主導権を握ること。ベルディフは素晴らしい選手で、ボールが速く、ベースラインから下がらないけど、僕は負けずにアグレッシブにいった。」と、コメント。
(コメントはWOWOWから抜粋)■関連記事■
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