テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は16日、女子シングルス2回戦が行われ、22歳の
奈良くるみ(日本)が第32シードの
M・リバリコワ(スロバキア)を6-4, 6-3のストレートで下し、大会初の3回戦進出を果たした。
この試合、奈良くるみはリバリコワのサービスゲームで4度握ったブレークチャンスを全て活かし、1時間23分で勝利した。
試合後、奈良くるみは「すごくビックリです。勝てて本当に嬉しい。」と、喜びのコメント。
「私は何も失うものがなかったので、やる事だけをやろうと思った。ちょっと硬くなってしまって思うようなプレーは出来なかったけど、最後まで今出来る事を考えて集中出来たので、すごく良かったと思います。」
昨年から調子が良い事については「今日みたいにあまり(調子が)良くない日でも何とかゲームメイクが出来ているのは、少しずつ成長していると思う。」と、奈良くるみ。
この日は気温が40度を超えるなどで試合が一時中断した。試合開始が遅れた事については「ちょっと昼寝も出来た。」と、笑顔で話した。
3回戦で奈良くるみは、
森田あゆみ(日本)に勝利した第8シードで元世界ランク1位の
J・ヤンコビッチ(セルビア)と対戦する。奈良くるみとヤンコビッチは2013年の全米オープン3回戦で対戦し、その時はヤンコビッチが勝利したため、奈良くるみにとって今回はリベンジ戦となる。
グランドスラム初の4回戦を目指す奈良くるみは、ヤンコビッチとの3回戦へ向けて「全米でいい試合は出来ているので、もう1回自分のテニスをして勝てるように向かっていきたいと思います。」と、意気込みを語った。
奈良くるみは昨年の全米オープンで予選から勝ち上がり本戦へ出場。1回戦では、
A・カダントゥ(ルーマニア)、続く2回戦でも格上の
S・キルスチャ(ルーマニア)をストレートで破り、自身初のグランドスラム3回戦進出を決めた。その後のHPジャパン女子オープンで、WTAツアー初のベスト4進出を果たした。
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《全豪オープンテニス2014みどころ》(コメントはWOWOWから抜粋)