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【コラム】フェデラー、黒塗りラケットで波乱に見舞われる＜番狂わせシリーズ その１＞
男子テニスでグランドスラム歴代最多１７度の優勝を誇るＲ・フェデラー（スイス）は、今年のウィンブルドン２回戦で当時世界ランク１１６位だったＳ・スタコフスキ（ウクライナ）に敗れる大番狂わせに見舞われた。その後は出場を予定していなかったベット・アット・ホーム・オープンに出場するも、同大会でも波乱に見舞われた。
急遽ベット・アット・ホーム・オープンに出場したフェデラーは、これまで１０年以上に渡り使用してきた９０平方インチのラケットから９８平方インチへと、大きいラケットフェイスの黒塗りラケットを使用した事でも大きな話題となった。
この大会でフェデラーはベスト４入りを果たし、準決勝では予選から勝ち上がってきた当時世界ランク１１４位のＦ・デルボニス（アルゼンチン）と対戦した。
この試合、フェデラーは果敢にネットに出てプレッシャーをかけるも、デルボニスにパッシングショットを決められるなどで第１セットをタイブレークの末に落とす。
第２セットに入ってもデルボニスを勢いを止める事が出来なかったフェデラーは、最後フォアハンドをネットにかけてしまい、ゲームセットとなった。
フェデラーがトップ１００位圏外の選手に敗れるのは、１９９８年にプロへ転向して以降１２度目の事となった。
フェデラーを破る大金星をあげたデルボニスは、ファーストサーブが入った時に８２パーセントの高い確率でポイントを獲得した。また、１ブレークしか出来なかったものの、フェデラーの２度を上回る７度のブレークチャンスを握っていた。
その後、デルボニスは決勝でＦ・フォニュイーニ（イタリア）に敗れ、ツアー初優勝を逃してしまった。
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