HPジャパン女子オープン大会2日目、シングルス1回戦で、
クルム伊達公子(日本)が、第7シードの
L・ロブソン(英国)を6-4, 6-4で破り、大阪で3年ぶりの初戦突破を果たした。
「1回戦負けは、どこの大会でも面白くないが、せっかく良くなってきたフィーリングが離れる瀬戸際だった。自分のテニスが完璧ではない中で勝てたのは、1回戦を勝てたということより大きな1勝だった」
こう試合を振り返ったクルム伊達は、第1セット第2ゲームで、ダブルフォルトでブレークを許し、一時0-3とリードを許す。ロブソンが、思っていたよりもパワーやスピードで攻めてこなかったことに、クルム伊達はとまどった。
だが、第5ゲームでは、逆にロブソンが2本のダブルフォルトを犯して、クルム伊達が、ブレークバックに成功して、試合の流れを引き戻した。
「私のリターンというよりは、彼女(ロブソン)のファーストサーブの確率があまり良くなかったことに(ロブソンの第1セットファーストサーブの確率54パーセント)助けられた」
クルム伊達は、第1セットに、5本のサービスエースを決めて調子を上げていき、第9ゲームで2回目のブレークに成功して、セットを先取した。
「出だしは、サーブをロブソンのバックサイドに集めていたが、(コースを)交ぜ始めてから、彼女がとまどったようだ。できるだけ、同じ所で打たせないことを、今日は心がけた」
結局、第2セットも2回のブレークに成功したクルム伊達が、ストレートで勝負を決めた。
「サーブもストロークも、(ロブソンを)動かして、同じリズムで、同じ球種で打たせないことがはまったようだ」
シングルス2回戦で、クルム伊達は、
土居美咲(日本)と木曜日に対戦する。
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