17歳という若さでウィンブルドン女王となり、昨年は全仏オープン優勝を収めてキャリア・グランドスラムを達成した
M・シャラポワ(ロシア)。そのシャラポワが今年のウィンブルドンで痛めた怪我を理由に、来週出場する予定だった大会の欠場を発表した。
2004年以来となる9年ぶりのウィンブルドン優勝を狙っていたシャラポワは、1回戦で
K・ムラデノヴィック(フランス)をストレートで下し初戦突破を果たしていたが、続く2回戦ではM・ラシェル・デ・ブリートに3-6, 4-6で敗れることとなった。
その試合中に転倒したシャラポワは、臀部を痛めたためメディカル・タイムアウトを取り、コートの状態について不満を訴えていた。
上位シード勢が次々と敗退する波乱多き今年のウィンブルドンでは、シャラポワ以外にも、転倒に苦しんだ選手がいた。
第2シードで元女王の
V・アザレンカ(ベラルーシ)である。アザレンカは1回戦の試合中に足を滑らせてしまい右膝を負傷してしまう。その1回戦は勝利を収めたものの、その怪我を理由に、2回戦を戦わずして棄権を申し出た。その時の様子をアザレンカはこう語っていた。
「サーブを打った後、気付いたら足の上に転倒してしまっていたの。膝が逆に曲がったような気分で、不快な思いだった。かなりショックだったわ。その後、数分間は痛みが続いたし、怖くなってしまったの。倒れてしまって、一体何が起きたのかわからなかった。あっという間の出来事だったし、かなりショックだったわ。」
来週、シャラポワが出場を予定していたバンク・オブ・ウエスト・クラシック(アメリカ、ハード)は、2011年、2012年の覇者である世界1位の
S・ウィリアムズ(アメリカ)はエントリーしておらず、世界ランク4位の
A・ラドワンスカ(ポーランド)に加え、今年のウィンブルドン・ファイナリストの
M・バルトリ(フランス)と
S・リシキ(ドイツ)による優勝争いが期待されることとなった。日本からは
森田あゆみ(日本)がエントリーしている。
シャラポワの欠場について、トーナメント・ディレクターのキム・ホール氏は「テニスファンにとって非常に残念なことです。気のどくに思いますが、怪我はスポーツの一部ですから。」とコメント。
また、シャラポワは先日、コーチのトーマス・ホグステッド氏を退任し、新しいコーチに
J・コナーズ(アメリカ)を招き入れたことを発表している。
現在シャラポワは、自身の公式フェイスブックページでジムでのトレーニング姿を公開しており、ツアー復帰が待ち遠しい。
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