男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額77万9665ユーロ、芝)は14日にシングルス準々決勝を行い、
L・ヒューイット(オーストラリア)が第3シードで世界ランク8位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を6-2, 2-6, 6-2のフルセットで下す金星をあげベスト4進出を決めた。
32歳のヒューイットは、試合後「今やろうとしているのは1つでも多く試合をすること。本当だよ。今日はいいテニスができた。ボールの打ち込みが絶好調だった。第2セットは0-4と追い込まれていたけれど、間違ったプレーをしていたとは思わない。彼(デル=ポトロ)はすばらしいプレーをみせていた。」と振り返った。
今大会ヒューイットは大激闘を繰り広げてここまで勝ち進んでいる。
初戦では、
M・ラッセル(アメリカ)から4-6, 6-1, 6-3と逆転勝利を奪うも、立ち上がりに課題を残したヒューイットだった。しかし2回戦では第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)にベテランの格を見せ6-4, 6-3の快勝、3回戦では世界19位で第6シードの
S・クエリー(アメリカ)から5-7, 6-3, 6-4と格上からの勝利で、試合に手応えを感じるほどまで調子をあげ準々決勝に駒を進めていた。
ヒューイットは準決勝で第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
チリッチは第2シードのT・ベルディフを7-5, 7-6 (7-4)と1時間47分で振り切り、格上から金星をあげた。チリッチはこれでトップ10選手に対する戦績を14勝38敗とした。今季は4度の対戦があり、2勝2敗のタイとしている。
この日の勝利で大会40勝目を決めたヒューイットは、今大会過去4度の優勝を誇っているが、2012年7月以降決勝進出から見放されており、次の準決勝で勝利を収めて久しぶりに決勝に進みたいところ。
その準決勝に向けてヒューイットは「チリッチ戦も昨日や今日の試合と同様にタフなものとなるだろう。準備はできていると思うけれど、彼は昨年優勝しているからね。」と述べ、チリッチを警戒していた。
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●T・ベルディフ(2) vs. ○M・チリッチ(5), 5-7, 6-7
●J・M・デル=ポトロ(3) vs. ○L・ヒューイット, 2-6, 6-2, 2-6
○
A・マレー(英国)(1) vs. ●
B・ベッカー(ドイツ), 6-4, 7-6
○
JW・ツォンガ(フランス)(4) vs. ●
D・クドラ(アメリカ), 6-3, 6-2