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フェデラーに快勝のツォンガ、初ベスト4へ「人生最高の勝利」<全仏オープン>

男子テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は4日、シングルス準々決勝2試合が行われ、地元フランスの期待を一身に受ける第6シードのJW・ツォンガ(フランス)が2009年のチャンピオンで第2シードのR・フェデラー(スイス)を7-5, 6-3, 6-3のストレートで下し、ここまで1セットも落とさずに、今大会自身初となるベスト4進出を決めた。

快勝したツォンガは「自分に取って今日の勝利は、人生最高の勝利の1つだろう。でもまだ大会は続いている。もっと勝利を続けたい。スポーツと言うものは素晴らしいもの。だっていつも何かが起こるから。世界最高の選手と対戦したとしても、チャンスは常にあるんだ。だって相手だって足が2本で、腕も2本、頭は1つで同じ人間なんだからね。」と喜びを語っていた。

昨年の今大会では、準々決勝で絶好調を続けるN・ジョコビッチ(セルビア)相手に互角の試合を展開。しかしながら、4度のマッチポイントを握りつつもフルセットで敗れてしまった。本人も最も辛い敗戦の1つと言うくらい、落胆の色が隠せない試合だった。しかし今年は、1983年のY・ノア(フランス)以来30年ぶりとなる地元フランス人の優勝へ大きく前進した。

決勝進出を懸けてツォンガは第4シードのD・フェレール(スペイン)と準決勝で対戦する。この日フェレールは第32シードのT・ロブレド(スペイン)を6-2, 6-1, 6-1で一蹴しての勝ち上がり。ツォンガ同様フェレールも、1セットも落とさずにベスト4入りを決めた。

ツォンガは「誰もが大会が始まってから大きな期待をよせてくれている。もちろんこの大会だけじゃなくて、毎日のようにね。だからそんなプレッシャーには慣れているよ。今一番大切な事は、集中を維持して、次の試合の事だけを考える事。次の対戦相手も、ここまで1セットも落とさずに好調な勝ち上がりを見せている選手だから、次の試合は更にタフな物になるはず。そして今日の準々決勝だって快勝で勝ち上がっているからね。」と、コメント。

加えて、「彼(フェレール)を倒せると感じているんだ。だって自分にはそれが出来る武器を持っていると信じているから。今は以前より忍耐力もあるし、安定感もある。それに彼より強いショットが打てるんだ。サーブだって彼よりはかなり良いしね。」と次の対戦に自信を覗かせていた。

敗れたフェデラーは「今日の彼(ツォンガ)は本当に素晴らしいプレーをしていた。全ての部分で自分より勝っていた。だから今日の結果には納得しているよ。今日の彼のプレーには感心したよ。自分的にはあちこちで思うようなプレーが出来なかった。正直、今日の結果にはとても落胆しているし、自分のプレーにもがっかりさせられたよ。どうにかしようと努力したけど難しかった。彼はずっとプレッシャーをかけ続けて来た。サーブも良くてなかなかブレークも出来なかった。」と落胆の色が隠せなかった。

加えて、「でも、ここパリには良い思い出もたくさんある。自分自身をエンジョイしているんだ。最高のテニスをした時もあったし、今年もここまでは良いプレーを続けていた。ただ今日はそんな日じゃなかった。だから今日の事は早く忘れるよ。自分はそれが得意なんだ。それに今後はサーフェースが変わるからより簡単に気持ちが切り替わるんだ。」とも語っていた。

そして「今は他の事へ期待を寄せているよ。芝のシーズンが大好きなんだ。特に今年は、最初にウィンブルドンで優勝してから10年目の節目の年。あの時もドイツのハーレ大会で優勝してウィンブルドンでもタイトルを獲得した。だから今年もハーレとウィンブルドンに行くのを楽しみにしているんだ。きっと素晴らしいシーズンになるはずさ。」

と、フェデラーは来週から始まる得意の芝のシーズンへと目を向けており、過去7度の優勝を誇るウィンブルドンへと気持ちを切り替えていた。

《全仏オープン2013 男女対戦表》

《全仏オープン2012 男女対戦表》

《全仏オープン2011 男女対戦表》


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この日行われた試合結果は以下の通り。

●R・フェデラー(2) vs. ○JW・ツォンガ(6), 5-7, 3-6, 3-6
○D・フェレール(4) vs. ●T・ロブレド(32), 6-2, 6-1, 6-1

(2013年6月5日19時30分)

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