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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNPパリバ・オープン男子(アメリカ/カリフォルニア州インディアンウェルズ、ハード)に、膝の怪我から復帰を果たしたR・ナダル(スペイン)が第5シードでエントリーしており、約11ヶ月ぶりとなるハードコート大会に臨む。
BNPパリバ・オープン男子へ向けてナダルは「これは、自分にとって大きなテストなんだ。今は、クレーでは試合が出来る事はわかった。今度はハードコートでの挑戦。こうして実戦を重ねる事は、自分の膝がどこまで勝負に耐えられるかのステップなんだ。年間を通して、今まで通りのスケジュールで試合が出来るように、チャレンジを続けていきたい。」と、意気込みを語った。
加えて「将来の事は、今はわからない。BNPパリバ・オープンを戦ってみて、膝がどこまで耐えられるか見てみる必要がある。それでも、こうして大会に出場出来る事実だけでも光栄な事。1週間前にはハードコートで試合が出来るなんて、思っていなかったんだから。」と、コートに立ち続けられる喜びもコメントしていた。
今大会はシード選手32名全員が1回戦を免除されているため、2回戦から登場する。男子シングルス1回戦は、現地7日の木曜日からスタートする。
ナダルは、大会初日となる7日に行われる1回戦の添田豪(日本)とR・ハリソン(アメリカ)の勝者と2回戦で対戦する。シード勢が順当に勝ち上がると、ナダルは第2シードのR・フェデラー(スイス)と準々決勝で対戦する事となる。
ナダルは、昨年の全仏オープンで大会史上初となる7度目の優勝を飾ったものの、その後のウィンブルドンではまさかの2回戦敗退。以降は、以前にも痛めた膝の怪我のためにツアー離脱を余儀なくされ、7ヶ月もの治療とリハビリ期間を置いて、先月復帰を果たしていた。
復帰に向けてナダルは、膝への負担が軽いクレー大会を選択し、中南米でのクレーシリーズに3大会出場。復帰戦となったチリでのVTRオープンではH・セバリョス(アルゼンチン)に敗れ準優勝に終わったが、その後の2大会で優勝。
実戦を重ね、膝の調子を見ていたナダルだったが、思うような回復が見られず、ハードコートでのBNPパリバ・オープン男子への出場を回避するコメントをしていた時期もあった。
しかし、3大会目のメキシコはアカプルコでの優勝後には「ここ数日で、かなり膝の状態が良くなった。日々、膝の調子を確認しなければならない。7ヶ月も大きな痛みを抱えていたから、この先どの大会に出場するか決められずにいたんだ。こうして次の大会へ出場出来る事は嬉しいし、1大会ごとに楽しんでプレーしたいと思っている。」とナダルは語り、BNPパリバ・オープン男子への出場を決めた気持ちを明かしていた。
ナダルはBNPパリバ・オープン男子出場に先駆けて、世界テニスの日に制定された3月4日には、アメリカのニューヨークにあるマディソン・スクエア・ガーデンで世界ランク7位のJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)とのエキシビションに登場した。
「とても嬉しい。昨年の全米オープンへの欠場を決めた時は、本当に悲しかったんだ。だから、こうしてまたニューヨークでテニスが出来て、全てが最高の気分さ。」とナダルは、詰め掛けたファンの前でプレー出来た喜びをコメントした。
そのエキシビションは、デル=ポトロが7-6 (7-4), 6-4で勝利したものの「彼(ナダル)の回復ぶりには驚かされた。彼は、すぐに世界1位を争う存在になるのは確実だ。」とデル=ポトロはエキシビション後のインタビューで、ナダルについてコメントしていた。
また今大会に日本勢から、第16シードで錦織圭(日本)、伊藤竜馬(日本)もエントリーしている。錦織は、予選勝者のD・ツルスノフ(ロシア)と同じく予選を勝ち上がったP・ペッツシュナー(ドイツ)の勝者と2回戦で顔を合わせる。
伊藤竜馬は、現地8日にE・ドンスコイ(ロシア)と1回戦を行う。
今大会の優勝賞金は100万ドル。
《BNPパリバ・オープン男女シングルス対戦表》
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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