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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会4日目の17日、女子シングルス2回戦が行われ、クルム伊達公子(日本)がS・ペア(イスラエル)に6-2, 7-5のストレートで勝利、3回戦進出を決めた。
【第1セット】
試合序盤は互いにブレークを奪い合う。その後、第6ゲームでこの日両者を通じて初めてのサービスキープに成功したクルム伊達が、ゲームカウント4-2とリードする。
続く第7ゲームもブレークに成功したクルム伊達は、第8ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎える。このゲームでペアにブレークチャンスを与えるも、サービスキープしたクルム伊達が第1セットを先取する。セットを取った瞬間、クルム伊達は「カモン!」と叫んだ。
【第2セット】
第1ゲームでクルム伊達は、リターンダッシュからネットでポイントを獲得するなどでペアにプレッシャーをかけブレークに成功、さらに第3ゲームもブレークし、ゲームカウント3-0とリードする。
しかし、続く第4・第6ゲームでクルム伊達は、ペアの鋭いリターンを決められるなどでブレークを許し、ゲームカウント3-3と追いつかれる。
その後、クルム伊達はネットに出るペアに対し、鮮やかなパッシングショットを決めて息を吹き返し、第9ゲームでブレークに成功、ゲームカウント5-4とする。
しかし、第10ゲームでクルム伊達は、サービングフォー・ザ・マッチのゲームでダブルフォルトを犯し、さらに凡ミスを重ねてしまい、このゲームをブレークされる。
続く第11ゲーム、クルム伊達は粘りのあるプレーでペアのサービスゲームを再びブレークし、2度目のサービングフォー・ザ・マッチを迎える。最後はラブゲームでクルム伊達がサービスキープし、ゲームセットとなった。
試合後、クルム伊達は「ホッとしています。」と、コメントした。
クルム伊達は今大会1回戦で、第12シードのN・ペトロワ(ロシア)にストレートで勝利する大金星をあげていた。また、42歳のクルム伊達は17年ぶりの全豪オープン2回戦進出となり、この勝利は全豪オープンの女子シングルスでは最年長勝利となった。また、3回戦進出は18年ぶりとなった。
クルム伊達は、今大会でA・パーラ=サントンハ(スペイン)とのダブルスにも出場しており、シングルスに続き初戦突破を果たしている。
敗れたペアは現在世界ランク90位だが、2011年1月には自己最高位の11位を記録した実力者だった。
勝利したクルム伊達は3回戦で、第17シードのL・サファロバ(チェコ共和国)とB・ヨバノフスキ(セルビア)の勝者と対戦する。
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