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女子テニスツアーのブリスベン国際女子(オーストラリア/ブリスベン、賞金総額100万ドル、ハード)は大会2日目の31日に、シングルス1回戦残り8試合が行われ、地元の声援を受ける第7シードのS・ストザー(オーストラリア)がS・アービッドソン(スウェーデン)に6-7(4-7), 5-7で敗れ、また2011年のシーズンの大半を世界ランク1位で過ごした第8シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)も初戦で敗れる波乱に見舞われた。
この日のナイトマッチに登場した世界ランク7位のストザーは、第1セットでは実に5本ものダブルフォルトを犯し、第2サーブではわずか33パーセントの確立でしかポイントが獲得できず2度のブレークをアービッドソンに許してしまう。しかし強烈なリターンで攻めたストザーはアービッドソンからも2度のブレークに成功し、タイブレークへ。
しかしタイブレークではアービッドソンが主導権を握ると、7-4で制して第1セットを先取する。
第2セットに入ると5本のサービスエースを叩き出したアービッドソンは、自身のサーブでは73パーセントの確立でポイントを奪うと、ストザーから終盤で2度目のブレークを奪い1時間45分のストレートでシードダウンを演出した。
「番狂わせを演じれるなんて、思ってもみなかった。」と語るアービッドソン。「ただこの素晴らしいセンターコートのナイトマッチで、サム(ストザー)と対戦出来る事に興奮していたの。ブリスベンに着いた初日に、このセンターコートで練習をして、このコートで試合が出来たらって願っていたから、それだけでも嬉しかった。」と、素直な気持ちをコメントしていた。
ストザーは5週間ほど前に、足首に軽い手術を受けていた事を数日前に明かしていた。「こんなに早くブリスベンを去る事になるなんて。試合中は、時には良い形でプレーを続ける事も出来たけど、不安定なポイントが何度かあったかと思うと急にまたブレークされてしまったり、そんなテニスだった。チャンスの時に十分なプレーが出来なかった。」と、練習不足を感じているようだった。
アービッドソンは準々決勝進出を懸けて2回戦でD・チブルコワ(スロバキア)を6-2, 6-3で倒したS・スティーブンス(アメリカ)と顔を合わせる。
一方、世界ランク10位で第8シードのウォズニアキは、予選を勝ち上がったK・ペルバク(カザフスタン)に6-2, 3-6, 6-7 (1-7)で敗退した。両者はこれまで2回対戦しいずれもフルセットながらウォズニアキが勝利を飾っていた。この日の第1セットは、これまでの対戦を思わせるウォズニアキの展開で第1セットを先取。
しかし第2セットでは2度のブレークを奪ったウォズニアキに対し、ペルバクは4度のブレークに成功すると勝敗の行方は第3セットへと持ち越された。
その第3セットも先にブレークを奪われたのはウォズニアキで、ゲームカウント3-5とペルバクにリードを許してしまう。しかし土壇場でブレークバックに成功したウォズニアキはそのセットをタイブレークへと持ち込んだ。
息を吹き返したかと思えたウォズニアキだったが、そのタイブレークでは5ポイント連続でペルバクに奪われるなど、1ポイント獲得するのが精一杯で、開幕戦の初戦を白星で飾る事は出来なかった。
「フルセットのタイブレークで負けるのは本当に辛い事ね。どちらに勝利が転がってもおかしくない試合だったけど、今日は自分の方には転がってくれなかった。」とウォズニアキは肩を落としていた。
一方のペルバクは、2011年に自己最高位37位まで上り詰めるも、2012年のシーズンは怪我や病気に悩まされ続け、トップ100落ちをしてしまい、今大会は予選を勝ち上がっての本戦入りだった。
「今はとても体調が良い。どこも痛くもない。トップ40にいたけど、今年の2月に怪我をしてしまった。小さい怪我だと思っていたけど、疲労骨折になってしまったの。だからツアーから離れざるを得なかった。とても好調なテニスをしていたから、本当に悔しかった。痛み止めの薬を飲んでテニスを続けたら悪化してしまったの。」
とペルバクは辛かった2012年のシーズンを振り返りつつ、自身初となるトップ10選手からの勝利を喜んでいた。ペルバクは2回戦でU・ラドワンスカ(ポーランド)と対戦する。
その他の上位シード勢は揃って勝利を物にした。第4シードのA・ケルバー(ドイツ)がA・タチシュビリ(グルジア)を6-2, 4-6, 6-2のフルセットで、第5シードのS・エラーニ(イタリア)も予選勝者のO・プチコワを6-1, 6-3の快勝で退けて2回戦進出を果たした。
ケルバーは主催者推薦で出場のO・ロゴウスカ(オーストラリア)を6-2, 6-3で下したM・プイグ(プエルトリコ)と、エラーニはD・ハンチュコバ(スロバキア)と準々決勝進出を懸けて2回戦で顔を合わせる。
また今大会は上位シード2選手が1回戦を免除されており、2回戦からの登場する。第1シードはV・アザレンカ(ベラルーシ)、第2シードはM・シャラポワ(ロシア)。アザレンカはリシキと、シャラポワはJ・ガイドソバ(オーストラリア)とそれぞれ現地2日以降に2回戦を行なう。
この日行なわれた試合結果は以下の通り。
○A・ケルバー (4) vs. ●A・タチシュビリ, 6-2, 4-6, 6-2
○S・エラーニ (5) vs. ●O・プチコワ, 6-1, 6-3
●S・ストザー (7) vs. ○S・アービッドソン, 6-7 (4-7), 5-7
●C・ウォズニアキ (8) vs. ○K・ペルバク, 6-2, 3-6, 6-7 (1-7)
○S・リシキ(ドイツ) vs. ●L・サファロバ(チェコ共和国), 6-2, 6-4
○A・コルネ(フランス) vs. ●B・ボブシッチ, 2-6, 6-3, 6-1
○S・スティーブンス vs. ●D・チブルコワ, 6-2, 6-3
○M・プイグ vs. ●O・ロゴウスカ, 6-2, 6-3
(翻訳/弓削忠則)
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