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毎年シーズン開幕に合わせて国を代表して男女各1名ずつのチーム戦で行われるテニスのエキシビション大会であるヒュンダイ・ホップマン・カップ(オーストラリア/パース、賞金総額100万ドル、ハー)に、2013年のシーズンにトップ10への返り咲きを目指す元世界ランク1位のA・イバノビッチ(セルビア)が男子世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)と共に祖国セルビアを代表して優勝を狙う。
今週土曜日の12月29日から1月5日に渡って行われるこのエキシビションは、国別対抗戦として行われ、男女それぞれのシングルスに加えミックスダブルスの3試合で優勝を争う。出場8ヶ国を4ヶ国の2グループに分け予選ラウンドロビンを行い、各グループの1位同士が決勝戦を行う形式。
2シーズン前の同エキシビションにもジョコビッチと共に出場したイバノビッチは、予選を1位通過してJ・アイズナー(アメリカ)とB・マテックのアメリカとの決勝戦を行う予定だった。しかし、決勝戦の前日に胃腸疾患に襲われたイバノビッチは翌日コートに立てず、決勝戦を戦わずして欠場する結果に。
セルビアに代わって同じグループを2位通過したJ・エナン(ベルギー)とR・ベメルマンスのベルギーがアメリカと対戦したが、アメリカが2勝1敗で勝利して優勝を飾っていた。
その時のリベンジに燃えるイバノビッチは「あの時は、優勝目前だった。あんな結果になるなんて、本当に残念でならなかった。とても気持ちが落ち込んだし、ノヴァーク(ジョコビッチ)にも本当に悪い事をしてしまったって感じているわ。だから、次回は良いコンビネーションでまた決勝の舞台へ勝ち進みたい。」と、意気込みを語っていた。
「トップ10への返り咲きをどうしてもしたいと思っている。今年の目標でもあったけど、それにかなり近いところでシーズンを終える事が出来た。だから、来年はそれを達成したいし、大きな大会でもっと上へ勝ち上がりたい」と世界ランク13位で終えたイバノビッチは、2013年抱負を語った。
続けて「今年の女子テニスは数名の選手が支配していた。そんなトップ選手と対戦したら、なかなか倒す事が出来なかったけど、それも来年の目標にしたい。今後ももっと激しい練習を続けて、信じ続ける事が大切だと感じている。」と、掲げた目標への強い気持ちもコメントしていた。
この大会へ向けてイバノビッチは早くも先週パース入りをしている。クリスマスには最高気温が39.6度まで上がるほどの激しい暑さで、天気予報でも試合開始からの2日間は41度まで暑くなるとの事。
「頭を氷に入れたバケツに入れながら練習しているわ。」と、冗談まじりにその暑さを語るイバノビッチ。今回から会場が幸いにも屋根が取り付けられたパース・アリーナで開催され、ヒートポリシーが適応された場合は、屋根を閉じての試合になる事に安堵もしていた。
また、この大会には当初、地元オーストラリアからB・トミック(オーストラリア)とC・デラクア(オーストラリア)のペアで出場を予定していたが、デラクアが足の怪我から直前で欠場を表明。代わってオーストラリア女子期待の若手である16歳のA・バーティ(オーストラリア)に白羽の矢が立った。
昨年のウィンブルドン・ジュニア・チャンピオンのバーティは「試合を楽しみにしている。世界のトップ選手達との対戦はとても必要な経験だし、こんな最高のチャンスを与えられてシーズンをスタート出来る事は本当に光栄な事。」と、今の気持ちを語った。
「今年は色んな事を学び、自分のテニスも成長したと感じている。来年はもっとプロの大会に出場したいと思っているし、このホップマン・カップもトップ選手達と戦える良い機会だと確信している。パース・アリーナと言う素晴らしい会場で初めて行われる事が決まったけど、その最初の大会に出場出来てとても嬉しい。」とバーティは大会へ向けて気分を高めていた。
出場国と出場選手、そしてシードとグループ分けは以下の通り。()内がシード順。
グループA
セルビア(1):N・ジョコビッチ、A・イバノビッチ
イタリア(3):A・セッピ(イタリア)、F・スキアボーネ(イタリア)
ドイツ(5):T・ハース(ドイツ)、A・ペトコビッチ(ドイツ)
オーストラリア(8):B・トミック、A・バーティ
グループB
アメリカ(2):J・アイズナー、V・ウィリアムズ(アメリカ)
スペイン(4):F・ベルダスコ(スペイン)、A・メディーナ=ガリゲス(スペイン)
南アフリカ(6):K・アンダーソン(南アフリカ)、C・シーパース(南アフリカ)
フランス(7):JW・ツォンガ(フランス)、M・ヨハンソン(フランス)
(翻訳/弓削忠則)
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