- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】フェデラー、勢い止められずタイトル逃す◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その4

今年、男子テニスでR・フェデラー(スイス)は、ウィンブルドンを優勝し世界ランク1位返り咲き。さらにロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した。今回は、2012フェデラーシリーズ その4をお届けします。

ロンドンオリンピック後、全米オープン優勝に照準を合わせる。フェデラーは全米オープンの前哨戦であるマスターズ1000大会のW&Sマスターズに出場し、B・トミック(オーストラリア)M・フィッシュ(アメリカ)S・ワウリンカ(スイス)に勝利、危なげなく決勝へ進出する。

決勝で待っていたのはBNLイタリア国際男子、全仏オープンで敗れるも、ウィンブルドンで勝利した世界ランク2位のN・ジョコビッチ(セルビア)だった。この試合は、第1セットを6-0と圧倒的なスコアでフェデラーが先取すると、第2セットはタイブレークへ突入。最後はクロスへのフォアハンドウィナーを決めて優勝。その瞬間、天を仰ぐフェデラー。この大会でフェデラーは1セットも落とすことなく、王者の力を発揮した形となった。

この勝利で、今季ジョコビッチと2勝2敗としたフェデラーは「1度もサービスゲームをブレークされなかった。このような自分を見せたかったんだ。」と、コメントしていた。

また、全米オープンについては「グランドスラム大会前に新しいことに取り組むことはほとんどない。やるべきことは終わっていて、あとは身体的、精神的に準備するのみさ。」と、優勝に向けて語った。

迎えた全米オープン、フェデラーはD・ヤング(アメリカ)B・パウ(ドイツ)F・ベルダスコ(スペイン)、さらにフィッシュが棄権を申し入れたため、順当にベスト8へ進出。準々決勝ではT・ベルディフ(チェコ共和国)と対戦することになり、フェデラーがベルディフのフラット系の強力なショットを対処するかに注目が集まった。

アーサーアッシュ・スタジアムのナイトマッチで行われたこの試合、互いにサービスキープを続けタイブレークヘ。しかし、鋭いリターンやサービスエースを決められ、タイブレークでわずか1ポイントしか奪えずに、第1セットを落としてしまうフェデラー。

第2セットは、第1ゲームでベルディフに強烈なフォアハンドのカウンターショットを決められ、15-40とブレークチャンスを与えてしまう。次のポイントでフェデラーは、普段では考えられないフォアハンドのミスを犯し、ベルディフにブレークされてしまう。この流れを打破できなかったフェデラーは、第2セットも奪われ、2セットダウンに追い込まれる。

しかし、全仏オープンではJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、ウィンブルドンではJ・ベネトー(フランス)に2セットダウンから逆転していたため、フェデラーの大逆転が期待された。そして、第3セットでブレークに成功したフェデラーがこのセットを奪い、第4セットへ。これで大逆転へのシナリオに一歩近づいた。

だが、ベルディフの勢いは衰えず、フェデラーは第8ゲームでブレークを奪われてしまう。その後、ブレークバックできなかったフェデラーは6-7(1-7), 4-6, 6-3, 3-6で敗れ、2008年以来の全米オープン優勝を果たすことができなかった。

試合後、フェデラーは「とても失望している。もっとテニスの質を上げるプレーができると思っていた。特にこのスタジアムのナイトマッチでは、これまでも素晴らしいプレーをしてきたからね。この夏の好調を維持できたことには満足しているけど、今日も安定したプレーができると思っていた。でも、今夜はそうじゃなかった。期待はずれになってしまった。」と、落胆した。

また、2004年の優勝から2011年まで常にベスト4以上の成績を残してきたが、9年連続の4強入りを阻まれてしまった。加えて2001年以来、初めて第1シードがベスト4に進出できない事態となった。

その後、上海マスターズではロンドンオリンピックに続きA・マレー(英国)に敗れベスト4に終わり、今シーズン残す大会はスイス・インドアとATPワールド・ツアー・ファイナルの2大会となった。

過去5度優勝しているスイス・インドアでは、2回戦でT・ベルッチ(ブラジル)との戦いに苦しむも、決勝まで勝ち進むフェデラー。決勝ではデル=ポトロと対戦することとなる。昨年フェデラーは錦織圭(日本)と決勝で対戦したことでも話題となった。

デル=ポトロとの決勝は、互いに1セットずつ奪い合う。しかし、勝敗がかかった第3セットの第12ゲームでフェデラーは自身のサービスゲームで15-30とピンチを迎える。ここからフェデラーが3本連続のサービスエースを決め、勝負の行方はタイブレークへ。

このタイブレークはデル=ポトロの執念が上回り、最後の逆クロスへのフォアハンドをミスしたフェデラーは準優勝に終わった。デル=ポトロとはロンドンオリンピックでも対戦し、その時はフェデラーが4時間26分の大激闘を制していたが、今回はリベンジを果たされることとなった。

さらに、その後に発表された世界ランキングでジョコビッチに王者の座を譲ることとなってしまう。フェデラーは2012年シーズンで有終の美を飾るため、ATPワールド・ツアー・ファイナルに臨む。

予選ラウンドではスイス・インドア続きデル=ポトロに敗れるも、絶好調D・フェレール(スペイン)J・ティプサレビッチ(セルビア)に勝利し、決勝トーナメント進出を決める。決勝進出をかけてフェデラーは、準決勝で全米オープンでグランドスラム初優勝を果たしたマレーにストレートで勝利、決勝で王者ジョコビッチとの対戦を決める。

この大会で7度目の優勝へ向け、フェデラーは第1セット、第2セットともにブレークする幸先の良いスタートを切るも、ジョコビッチに追い付かれるパターンとなる。最後はジョコビッチのパッシングショットを決められ、今シーズン最後の大会は準優勝で終えることとなった。

この試合、フェデラーは30本のウィナーを記録しつつも42本の凡ミスを犯していた。一方、勝利したジョコビッチは19本のウィナーに対し、凡ミスは28本だった。

「ノヴァーク(ジョコビッチ)は、素晴らしいシーズンを送っていたし、今日の決勝戦も最高のプレーだった。自分自身もとても良いシーズンを送れたし、今日の試合もベストを尽くすことができた。それには支えてくれたチームの皆に感謝したい。こんな最高の大会に出場できたことも嬉しく思うし、また来年も帰って来たいと願っている。」とフェデラーは、試合後にコメントした。

フェデラーは今季6タイトルを獲得し、勝率は71勝12敗だった。現在、31歳のフェデラーは、2013年シーズンで世界中のテニスファンにどんな戦いをみせてくれるかが楽しみである。

【明日12月7日(金)は、今年の新星選手について振り返ります】

■過去のコラムはコチラ■
《「フェデラー、王者奪還なるか◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その1」はこちら》

《「フェデラーに神が降りる◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その2」はこちら》

《「フェデラー「グランドスラムで優勝したくらいの感情」◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その3」はこちら》

《「貴公子フェレーロ、やっと手にしたビッグタイトル◇第2弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「完璧主義者のフェレーロ、最後は涙のフィナーレ◇第2弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

《「ロディック、ギルバートと手を組み栄冠◇第1弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「ロディックに「フェデラー」という壁が立ちはだかる◇第1弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

《「フェデラー最大の被害者となったロディック「自分がどう感じるかが重要」◇第1弾 2012引退シリーズ その3」はこちら》

(2012年12月6日22時01分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

2月22日

ダブルス賞金増額訴え「見下す人へ」 (16時07分)

元サッカー代表、テニスでも代表選出 (15時17分)

快勝で4強、連覇まであと2勝 (13時52分)

逆転勝ちで決勝進出「調子良い」 (11時58分)

世界86位がズべレフ撃破の金星 (10時58分)

ズベレフ 世界86位にまさかの逆転負け (9時56分)

激闘制しツアー17度目V王手 (9時09分)

17歳 史上最年少でWTA1000決勝進出 (7時47分)

2月21日

史上2度目「予選敗者」同士の準々決勝 (18時56分)

メドベージェフ 食中毒で途中棄権 (17時20分)

世界7位ルバキナ 5年ぶりの4強入り (16時00分)

全豪での怪我乗り越え 初の4強 (15時22分)

8度目のマッチポイント取り切り4強 (13時26分)

レーバー杯 今年の顔ぶれが徐々に決定 (11時37分)

ナダル 引退の盟友へ「素晴らしいキャリア」 (10時13分)

敗退「どうすればよかったのか分からない」 (8時14分)

アルカラス下し4強「最高の気分」 (7時27分)

2月20日

17歳が世界2位撃破、初の4強 (21時56分)

ズべレフ8強「持ち直せた」 (20時00分)

世界1位の有本尚紀と佐藤政大が2連覇 (19時07分)

世界2位シフィオンテク 8強入り (17時42分)

世界1位 ストレート負けで3回戦敗退 (16時30分)

ジョコ破った世界35位 激闘制し8強 (15時56分)

ストーカーにパニック「つらい経験」 (14時04分)

アルカラス 猛攻退け8強入り (13時14分)

44歳ヴィーナス、18歳新星らにWC (11時00分)

マイアミOP 大坂・内島ら出場選手一覧 (10時28分)

マイアミOP 西岡・錦織ら出場選手一覧 (8時26分)

ベルダスコ引退 ジョコと最後まで笑顔 (7時30分)

【動画】世界2位ズベレフ撃破の金星!世界86位コメサナ 勝利の瞬間! (0時00分)

2月19日

世界4位 脚負傷→続行も3回戦敗退 (23時18分)

快進撃の18歳下し初戦突破 (21時24分)

ズべレフ 世界69位に辛勝 (19時02分)

日本 BJK杯ファイナル予選 対戦日程 (17時55分)

世界3位 ストレート負けで16強逃す (16時59分)

試合にストーカー現れ選手パニック (16時22分)

メド 逆転勝ちで初戦突破  (15時10分)

世界2位 快勝で5年連続16強 (12時25分)

脚引きずりながらチチパス撃破 (11時12分)

ジョコ撃破「一生懸命努力した」 (9時41分)

錦織圭 ハイレベル下部大会に出場へ (8時42分)

ジョコ 8年半ぶり1回戦敗退 (7時40分)

【動画】激しいラリーの末、パッシングを決めたドレイパー (0時00分)

【動画】ルブレフがデ ミノーに勝利した瞬間! (0時00分)

【動画】レヘチカがアルカラス撃破! (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!