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男子テニスツアーのアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、賞金総額47万7900ドル、ハード)は18日、シングルス2回戦4試合が行われ、第3シードの錦織圭(日本)が予選勝者のR・ベランキス(リトアニア)を6-4, 6-7 (7-9), 6-4で、第8シードの添田豪(日本)もI・クニツィン(ロシア)を6-1, 7-5で下し、準々決勝での日本人対決が実現する。
今大会上位4シード選手は1回戦が免除されているため、今大会の初戦に登場した錦織のサーブで始まったその試合、第1ゲームからいきなり0ー40と劣勢に立たされてしまい、そこでダブルスフォルトを犯してブレークされてしまう。第3ゲームでも2度目のブレークをベランキスに許した錦織は、一気にゲームカウント0ー3とリードされてしまった。
しかしそこから逆に2度のブレークを錦織が奪い返すと、その後は両者サービスキープが続き、ゲームカウント5ー4からの第10ゲームでこのセット3度目のブレークを奪った錦織が、逆転でセットを先取する。
第2セットも第1セット同様、いきなりのブレークを奪われた錦織だったが、その後安定したサービスゲームを展開するベランキスからなかなかブレークバック出来ず、ゲームカウント4ー5からのベランキスのサーブでは、2度のセットポイントを退けると、このセット初めて掴んだブレークポイントを生かした錦織が5ー5へと追い付いた。
続くベランキスのサービスゲームでは3本のマッチポイントを錦織が握ったが、粘るベランキスがキープに成功しタイブレークへともつれた。そのタイブレークも両者譲らず、3度目のセットポイントでは、ラッキーなコードボールをベランキスが生かして勝敗の行方は第3セットへ。
第3セットの第3ゲームのベランキスのサーブでは、何度ものデュースにもつれる中、5回目のブレークポイントをものにした錦織がリードを奪う。続く錦織のサーブも接戦となるが辛くもキープした錦織がゲームカウント3ー1とリードを広げる。
その後は両者サービスキープを続けると、ゲームカウント5ー4から迎えた錦織のサービング・フォー・マッチでは40ー15とマッチポイントを握り、ベランキスのリターンがネットへかかるとゲームセット。錦織は2時間42分の接戦をものにして今季5回目の準々決勝進出を決めた。
その準々決勝で錦織との日本人対決が実現した添田は、この日の第1試合に予定されていたクニッィンとの試合に登場。出だしから添田が3ゲームを連取し、続くクニッィンのサーブでは30ー0となった所で雨で試合が中断された。
その後も収まる様子のない雨のため、スケジュールも変更されインドアのコートへ移動してナイトマッチで再開された試合は、第4ゲームをクニッィンがキープするも、その後も3ゲームを添田が奪い、あっさり第1セットを先取する。
第2セットも添田がクニッィンのサーブをブレークして始まり、ゲームカウント4ー2からの第7ゲームで2度目のブレークを奪った添田。しかし続くサービング・フォー・マッチをブレークされると、ゲームカウント5ー4からの2度目のサービング・フォー・マッチでは40ー30とマッチポイントを握りながらもまたしてもブレークされて5ー5へと追い付かれてしまう。
気を引きしめ直した添田は、続く第11ゲームで3回目のブレークをクニツィンから奪うと、3度目のサービング・フォー・マッチをしっかりキープしてゲームセット。1時間30分で今季2度目となるツアー8強入りを果たした。
その他の試合では、第4シードのA・ロディック(アメリカ)がN・マウー(フランス)を7-6 (7-4), 6-3のストレートで、M・ラッセル(アメリカ)が第5シードのK・アンダーソン(南アフリカ)を6-7 (5-7), 6-4, 6-4の逆転で下し、地元アメリカ勢が勝利を飾った。
錦織同様、この日の2回戦が今大会の初戦だったロディックは、世界ランク66位のマウーに、第1セットだけで14本ものサービスエースを決められ、なかなかブレークが出来ずタイブレークへと持ち込まれてしまう。そのタイブレークでは実力に勝るロディックが引き離し、そのセットを先取する。
第2セットに入るとサーブの調子を崩したマウーが、わずか1本しかサービスエースを決められず、逆に調子を上げたロディックが1度もブレークポイントさえマウーに握らせず、1時間37分のストレートで勝利を飾った。
世界ランク96位のラッセルは同33位のアンダーソンに、第1セットは両者ブレークを許さずタイブレークへ。アンダーソンはそのタイブレークを制したものの、第2セットではラッセルから1度もブレークポイントさえ握る事が出来ず、逆に1度ブレークを許しセットオールへと追い付かれてしまう。
第3セットでは1度ブレークを許したラッセルだったが、2度のブレークに成功すると2時間42分の逆転で、詰め掛けた地元ファンの声援に勝利で答えた。
準々決勝ではロディックとラッセルの地元アメリカ勢の対戦となった。
今大会の優勝賞金は8万6270ドル。
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