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男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額62万5300ユーロ、芝)は16日、シングルス準決勝2試合が行われ、第6シードのM・チリッチ(クロアチア)がS・クエリー(アメリカ)に6-3, 3-6, 6-3のフルセットで勝利、今大会では初めてとなる決勝進出を果たした。
23歳のチリッチにとって、今大会に出場するのは今年で6度目のこと。またツアー決勝に進出するのは、今年5月のミュンヘン大会以来であり、今季初タイトルを狙う。
「とても難しい試合でした。特に第3ゲームでは8本か9本のブレークピンチを切り抜けなければなりませんでした。」とチリッチ。「試合を通してリズムが掴み切れませんでしたが、最後は良い終わり方が出来ました。」
また、キャリア通算7勝目に王手をかけたチリッチは「決勝でプレーすることは、よりモチベーションが出てきます。自分にとって素晴らしい1週間になりましたし、間違いなく、ウィンブルドンに向けて良い準備になりました。」と続けた。
決勝でチリッチは、2002年のウィンブルドンで準優勝している第10シードのD・ナルバンディアン(アルゼンチン)と対戦する。30歳のナルバンディアンはこの日、21歳のG・ディミトロフ(ブルガリア)に6-4, 6-4のストレートで勝利している。
強風の中で行われた試合を経験で制したナルバンディアンは「今日の風は大変なことになっていました。とても良い試合ではありませんでしたが、お互いにベストを尽くしました。この大会には何回か出場していますが、決勝には進出したことはありませんでしたから、明日もコートに出れるのが嬉しいです。」と、決勝進出の喜びを語っている。
今大会の優勝賞金は7万8935ユーロ。
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