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男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップの決勝(スペイン/セビリア、クレー)、スペインとアルゼンチンの対戦は3日、ダブルス1試合が行われアルゼンチンが勝利、通算1勝2敗としてタイトルに望みをつなげた。
前日のシングルスで0勝2敗とされ、もう後がないアルゼンチンはD・ナルバンディアン(アルゼンチン)とE・シュワンク(アルゼンチン)を起用、チームの命運を託された2人が期待に応え、F・ベルダスコ(スペイン)/F・ロペス(スペイン)組に6-4, 6-2, 6-3のストレートで勝利した。
対戦最終日となる日曜にはシングルス2試合が予定されており、第1試合ではR・ナダル(スペイン)がJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。
この日の試合でアルゼンチンペアは5度のブレークに成功すると、3本のブレークピンチを切り抜けて勝利した。もしアルゼンチンが最終日のリバースシングルスで勝利すると、デビスカップ決勝では72年ぶりとなる0-2からの大逆転となる。
「素晴らしい試合でした。とても調子が良かったですし、対戦を続けることが出来ました。」とナルバンディアン。「望みがつながりました。」
アルゼンチンのエースで世界ランク11位のデル=ポトロは、初日のシングルスでフルセットの接戦の末にD・フェレール(スペイン)に敗れており、その疲れから復活する必要がある。
アルゼンチン代表監督であるT・バスケスは「デル=ポトロが疲れているのは当然のことだけど、彼は明日のチャレンジのために準備が出来ていると思う。最後の第5試合に持ち込むためには、第4試合に勝たなければなりません。それはナダルを破るということで、シンプルではありません。」と、コメントしている。
ナダルとフェレールは今大会のクレーコートでは27勝0敗と完璧な戦績を残しており、スペインは1999年からホームでの対戦で負けなしを誇っている。
スペインの監督であるA・コスタ(スペイン)は「悲観的にはなっていません。明日はナダルとフェレールで1勝すればいいのです。」とコメントするとともに、明日のシングルスにはJ・モナコ(アルゼンチン)に代わりナルバンディアンが出場してくる予想をした。
ロペスとベルダスコは準決勝の対フランス戦にも出場していたが、その時にもフランスに苦汁をなめさせられていた。
チームの勝利を決めることが出来なかったロペスは「今日は忘れたい日の一つです。デビスカップで最悪の試合でした。」と、自らのパフォーマンスについてコメントを残している。
会場であるオリンピック・スタジアムは多くのスペインファンで埋め尽くされたが、少ないながらもアルゼンチンファンは熱狂的な応援を送り続けると、第1セット第5ゲームでアルゼンチンがスペインをブレークする。
第2セットに入ってもアルゼンチンペアの勢いは止まらず、一気に4-0とリードを奪うと2セットリードとする。
第3セットでは第6ゲームでスペインチームがブレークチャンスを迎えると、2万を超えるサポーターたちの応援が一気にヒートアップ。しかし、このピンチを切り抜けたアルゼンチンペアがサービスキープに成功すると、最後のマッチポイントではベルダスコのボレーがネットにかかりゲームセットとなった。
アルゼンチンは過去3度の決勝進出を果たしているが、いまだに今大会での優勝は果たしておらず、2008年の決勝ではスペインに敗れていた。
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