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毎年1月に行われるシーズン最初のグランドスラムである全豪オープン。2012年の同大会に地元オーストラリアの男子テニスを長年牽引して来た元世界ランク1位のL・ヒューイット(オーストラリア)が主催者推薦を受けて本戦から出場することが、1日に主催者であるC・タイレー氏から明らかになった。
現在30歳のヒューイットは、2001年のUSオープンで自身初のグランドスラム優勝を果たし、その後世界ランク1位にも上り詰めた。翌年のウィンブルドンでも優勝を飾るなど180cmの小柄な体ながら世界のトップに君臨しオーストラリア男子テニスを代表する選手として活躍。
2005年の全豪オープンでは決勝進出を果たし、M・サフィン(ロシア)に敗れはしたものの準優勝を飾ったヒューイットだったが、2008年には左臀部の怪我のため1998年から10年間続いたATPツアーでの連続優勝も途絶え、同年8月に手術を行いその後のシーズンは治療とリハビリのためツアー離脱を余儀なくされた。
2009年には見事復活を果たし、一時108位まで下がっていたランキングをシーズン終了時には22位にまで戻していた。しかし昨年は全豪オープンで4回戦敗退を喫した直後に、再び左臀部の手術を受けるも4月に見事復帰。6月には自身28回目のツアー優勝を飾るなど順調な回復を見せていたが、9月には右手を負傷し再びツアー離脱する結果となってしまった。
今季も左足の怪我や足首の怪我などに泣かされ満足なシーズンを送れず、現在は同188位にまでランキングを下げていた。
タイレー氏は最初の主催者推薦枠をヒューイットに決めた事に対して全くもって迷いがなかったと理由を述べていた。「2005年の準優勝者であるヒューイット以外、誰がいるでしょう。怪我で苦しいシーズンを送りましたが、彼がオーストラリアのテニス界へ与えた衝撃を消し去ることには至っていません。」
加えて「彼には主催者推薦を与えた事を伝えているので、大会開催までの1ヶ月半を出来る限りの準備をして臨んでくれるはずです。これで彼は、本戦でプレーするかどうかと言う巷での憶測を拭い去ることが出来たはずです。」とヒューイットへの思いを語っていた。
「彼はここ数週間、すでに練習を再開しており、彼の事を知っているなら、彼が1月に復帰して良いプレーをしてくれるはずです。2012年にはまた世界のトップ戻りたいと言う思いを達成する事にとても集中しているのです。」とタイレー氏は、今のヒューイットの状況も伝えていた。
地元オーストラリアからの主催者推薦は他に男女各1名に与えられる。その主催者推薦枠を争う国内の予選会が来週行われる。
その女子の部に出場する26歳のC・デラクア(オーストラリア)もヒューイット同様、近年は怪我に泣かされた選手。2008年7月に自己最高位の39位をマークするも、2009年にはシーズンのほとんどを棒に振る結果となっていた。今季復活を果たした彼女は現在、ツアー下部大会で6大会連続優勝を飾っており、ランキングも143位まで戻している。
「彼女はツアー下部ながら30試合連続勝利を飾っており、我々が少し休養を取るように尋ねると、今は予選会で結果を出したいために、試合を続けたいと大会に出続けているのです。」とタイレー氏は彼女の意気込みに目を細めていた。
デラクアと共に予選会を戦うのはO・ロゴウスカ(オーストラリア)、Ar・ロディオノワ(ロシア)、I・ホランド(オーストラリア)、今年のウィンブルドン女子ジュニア優勝で15歳のA・バーティなど。ヒューイットと共に全豪の本戦でのプレーへ向けて熾烈な争いが真夏のオーストラリアで繰り広げられる。
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