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ニューヨークにあるマディソン・スクエア・ガーデンで2月28日、エキシビション・マッチが行われ、J・マッケンロー(アメリカ)、I・レンドル(アメリカ)、P・サンプラス(アメリカ)、そしてA・アガシ(アメリカ)が登場、かつてのライバル関係を彷彿させるプレーとパフォーマンスで会場を沸かせた。
4人合わせてグランドスラム37勝(サンプラス14勝、レンドル8勝、アガシ8勝、マッケンロー7勝)と豪華な顔ぶれが集結した今回のエキシビションでは、マッケンローとレンドルが8ゲームマッチを行い、続いてサンプラスとアガシが3セットマッチを行った。
マッケンローとレンドルの試合は、かつてと変わらぬサーブ&ボレーのスタイルを貫くマッケンローが6-3とリードを奪う。しかし、試合前の練習で足首を捻っていたマッケンローは試合続行不可能と判断し、この時点で無念のリタイアとなっている。
マッケンローは試合の数時間前、サンプラスと練習を行っていた際に足首を痛めており、走る距離を最小にするために攻撃的なプレーに徹していた。
実の弟であるP・マッケンロー(アメリカ)によるオンコート・インタビューに応じたマッケンローは、1980年代のような短パンを履いていることを明かすと、それまで着用していた現代的なウエアを脱ぎ捨て、往年のスタイルで観客を沸かせた。
さらにマッケンローは、現役時代のような大きな髪型のカツラも用意していたことを明かしている。
それを受けてレンドルは、来年もマディソン・スクエア・ガーデンに集まり、往年のようなウエアとウッドラケットでの再戦を申し込んでいる。
こういった冗談のやり取りは、彼らの現役時代とは似つかわしくない。80年代にトップ選手としてテニス界に君臨していたマッケンローとレンドルは、通算で20回もの対戦を決勝で行っている。しかし今では、ともに50歳を超えている。
レンドルは過去14年間、背中に問題を抱えていたためテニスをプレーすることはなかった。しかし、ジュニアのためのアカデミーを開校するにあたり、コートに戻るとともに、一部のシニアツアーに参戦もしている。
またレンドルは、どれだけ長くプレーを続けられるか分からないとしている。レンドルは旅が好きではないことに加え、フロリダの家の近くにあるゴルフコースを愛犬と散歩する方がお気に入りとのこと。
続いて行われた試合では、サンプラスがアガシに6-3, 7-5のストレートで勝利、残念ながらフルセットまでもつれることはなかった。
アガシとサンプラスはジュニアの頃から友人関係にあったが、昨年に行われたチャリティー・マッチでアガシがサンプラスの物真似をして挑発すると、サンプラスは強烈なサーブを顔面辺りの高さに打って応戦、会場を険悪な雰囲気としたことが知られている。
その件もあり、サンプラスとの関係を聞かれたアガシは「まったくもってプラトニック」と答えた。それを聞いたサンプラスは「この2年間で君が僕について言った事で、最高の言葉だよ。」と皮肉で答えた。
続けてアガシは「僕が150回も言ったように、あれは自分に問題がありました。”ヒット・フォー・ハイチ”はたくさんの寄付金を集めて、とても良いイベントだった。だけど、残念なことに僕らはマイクを着けていて、僕はたくさん喋った。そのうちの一つが良くなかった。」とコメント。
一方のサンプラスは「もう終わったことだよ。起きたことは残念だった。アンドレも謝罪したよ。この半年で話が大げさになっただけなんだよ。僕らはまだここにいるし、彼はライバルであり親友だよ。」と、両者の関係が修復されたことをアピールした。
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