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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会10日目の26日、ナイトセッションで男子シングルス準々決勝が行われ、第7シードのD・フェレール(スペイン)が第1シードのR・ナダル(スペイン)に6-4, 6-2, 6-3のストレートで勝利、準決勝に進出するという波乱が起きた。
第3セット第3ゲーム終了後のチェンジオーバーの時には、目に涙をうかべていたナダルは、その3ゲーム後にメディカルタイムアウトを要求したが、状況は改善されることはなく、普段なら簡単に返せるようなボールであっても追いかけることは出来なかった。
「自分にとって難しい日でした。」とナダル。「今日はこれ以上のプレーはできませんでしたが、彼はとても高いレベルでプレーしていました。」
ナダルは昨年の全仏オープンから始まり、ウィンブルドン、そしてUSオープンとグランドスラムで3連勝を達成、今大会で優勝すれば1969年のR・レーバー(オーストラリア)以来となるメジャー4連勝の大記録がかかっていた。
試合後の会見に現れたナダルは「コートで感じたことについてコメントする必要はありませんが、ベストではなかったのは明らかです。試合の序盤から問題を抱えていました。そのあとでは、ほとんど試合も終わったようなものでした。」と、敗戦の悔しさをにじませた。
昨年も今大会の準々決勝に勝ち進んでいたナダルであったが、A・マレー(英国)との対戦中に右ひざの怪我を理由に棄権、その後2か月の休養を余儀なくされていた。その試合は、奇しくも今年と同じ1月26日に行われていた。
「大会前からウィルスを持っていました。そういう時は、あらゆることに関するリスクが増すものです。」とナダル。「おそらく、そういったことでしょう。単純なことです。」
1月26日はオーストラリアでは国民の休日であり、試合の最中に打ち上げられた花火のせいで10分間ほど試合が中断していた。
花火が打ち上げられている最中、ナダルはウエアを着替えると足早にコートを後にした。数分後、ナダルはコートに戻ってきたが、右足のシューズを脱ぎ捨てると、つま先をもみ始めた。
第2セット終了後のチェンジオーバーの際には、落ち着きを取り戻せないナダルはベンチにどさりと座り込み、頭を抱えていた。
試合後のオンコートインタビューでフェレールは「これは自分にとって大きな勝利ですが、本当の勝利ではありません。彼は怪我をしていましたし、自分に運がありました。だけど、自分のプレーを貫き通しました。」と、ナダルを気遣った。
4回戦でM・チリッチ(クロアチア)にストレート勝ちを収めていたナダルは「体調は完璧」と問題を克服したことを述べていた。
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