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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会7日目の23日、女子シングルスのトップハーフ4回戦が行われ、第6シードのF・スキアボーネ(イタリア)が第23シードのS・クズネツォワ(ロシア)を6-4, 1-6, 16-14の大接戦の末に下し、ベスト8進出を果たした。
ファイナルセットだけで3時間をかけた試合は、合計で4時間44分というグランドスラムにおける女子シングルスの最長試合記録となった。
極限まで疲労したが勝利を手にしたスキアボーネは、この試合を「ファンタスティック!」と形容した。
現在の年齢は30歳と、通常の女子選手ならば引退を考える時期にさしかかっているスキアボーネだが、ここにきてキャリア最高のテニスを披露した。
スキアボーネは昨年、29歳で全仏オープンではイタリア人女性として史上初となる優勝を飾り、ここ40年間で初のグランドスラムタイトルを獲得した最年長の選手となった。
この日の勝利で自身初となる全豪オープンでのベスト8入りを果たしたスキアボーネは「ああいった状況になったら、全てのポイントが重要になります。全てがマッチポイントのようなものです。戦い続けるしかありません。」と、試合を振り返った。
この試合でスキアボーネは、クズネツォワに6本のマッチポイントを握られるも、そのピンチを切り抜け、自身3本目となるマッチポイントで試合に終止符を打った。
「肉体的にも精神的にも疲れました。」とスキアボーネ。
スキアボーネといえば、昨年の全仏オープンでの試合後、コートにキスをするパフォーマンスで人気を集めたが、この日はコートにキスはせず、両手を高く天に突き上げた。
一方のクズネツォワは「試合中にスコアや、誰のサーブなのか分からない瞬間がありました。そして、答えが分からないときもありました。カウントするのも辛かったです。」と、どれほどの激闘だったかを述べた。
世界ランク26位のクズネツォワは、3回戦で前回準優勝のJ・エナン(ベルギー)を破っていたが、残念ながらその勢いのまま勝ち進むことは出来なかった。
歴史的な試合を制したスキアボーネは、準々決勝で第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦する。次の試合に向けて聞かれたスキアボーネは「もし、今やれと言われれば、答えはノーです。」と笑顔で答え、「だけど、私は若いですし、走れます。何でも出来ますとも。」と力強く述べた。
センターコートで行われたナイトセッションでは、第14シードのM・シャラポワ(ロシア)と第30シードのA・ペトコビッチ(ドイツ)の対戦が行われ、ペトコビッチが2008年のチャンピオンであるシャラポワに6-2, 6-3のストレートで勝利、自身初となるグランドスラムでのベスト8進出を果たしている。
今大会の優勝賞金は220万豪ドル。
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