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男子テニスツアーのファーマーズ・クラシック(アメリカ/ロス・アンゼルス、賞金総額61万9500ドル、ハード)はUCLA内のロサンゼルス・テニスセンターで土曜日に準決勝を行い、昨年覇者で第2シードのS・クエリー(アメリカ)が第6シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)を6-7 (3-7), 7-6 (7-5), 6-4の大接戦の末に下し、2年連続で決勝に駒を進めた。試合時間は2時間47分に及んだ。
会場からそれ程遠くないサウザンド・オークスを故郷とするクエリーは、試合後「すばらしい試合だった。とても楽しかったし、ドラマも多かった。」と振り返った。
試合は一進一退のシーソーゲームとなった。クエリーは第1セットの第12ゲームで5本のセットポイントがありながらも、同ゲームを落とすと、タイブレークも同様に落としてしまう。
一方、ティプサレビッチは第2セットの第10ゲームで1本のマッチポイントを握るが、それをチャンスを逃してしまう。そしてタイブレークでも5-1リードと優位な状況を作り出したものの、大きなチャンスを逃してしまった。
試合後、ティプサレビッチは「自分のプレーには満足している。でも負けるべき試合ではなかった。チャンスを生かせなかった。簡単なボールを何度もミスしてしまった。すぐにエースを狙おうとしてしまった。」と肩を落とした。
「彼は負けそうな試合をくぐり抜けるのがうまい。大事な場面で、すばらしいプレーをしてくる。」
クエリーは第2セットのタイブレークで1-5の窮地から、得意のサービスの力を借りつつ6ポイントを連取し、タイブレークを7-5で奪うと、試合はファイナルセットへ。
第1、2セットではサービスブレークはなかったが、ファイナルセットでは第1ゲームでいきなりティプサレビッチがブレークに成功。しかしクエリーもすぐにブレークバックする。
そしてクエリーが第9ゲームでキープに成功し、5-4とした第10ゲーム。ティプサレビッチのサービスでクエリーが見事、ブレークに成功すると、そのまま試合に終止符が打たれた。最後はティプサレビッチのバックハンドがベースラインを割った。
試合が終わると、胸を露わにしたクエリーの男友達が大歓声をあげた。
A・アガシ(アメリカ)が2001年と2002年に連覇して以来の2年連続をねらうクエリーは、それについて「達成してみたいね。」と話している。クエリーはオールラウンドなプレーが特徴で、今季は異なるサーフェスの3大会で優勝を飾っている。
そのクエリーは決勝で第1シードのA・マレー(英国)と対戦する。マレーは第4シードのF・ロペス(スペイン)を6-0, 1-6, 6-4で振り切り、決勝進出を決めている。
ダブルスでは、世界トップペアで第1シードのB・ブライアン(アメリカ)/M・ブライアン(アメリカ)組がR・ボパンナ(インド)/A・クレシ(パキスタン)組を6-2, 6-4で下し、ATPツアー通算100度目の決勝進出を決めた。
同ペアは優勝すれば62勝目となり、T・ウッドブリッジ(オーストラリア)/M・ウッドフォード(オーストラリア)組が保持する61勝を超えることになる。
また同ペアは今大会で5勝しており、6勝目もねらう。現在は今大会で15連勝中、と破竹の勢い。
今大会の優勝賞金は11万1950ドル。
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