男子テニスツアーのドイツ・オープン・ハンブルグ（ドイツ/ハンブルグ、賞金総額１００万ユーロ、クレー）は火曜日に、シングルス１回戦残り４試合と２回戦８試合を行い、昨年度チャンピオンで第１シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）が２回戦でＦ・セラ（フランス）を6-3, 6-1と危なげなく退け順当に３回戦進出を決めた。
世界ランク６位のダビデンコは、手首の怪我からクレーシーズン全てとなる約２ヶ月のツアー離脱を余儀なくされ、芝のシーズンから復帰したが、ここまで２勝３敗と本来のプレーを取り戻せずにいた。しかしこの日は、自身のサービスゲームでは７８％と高い確率でポイントを獲得し、セラをわずか５８分で一蹴した。
今大会、シード選手１６名が１回戦を免除されており２回戦からの登場となっているため、この日の２回戦がダビデンコらシード選手の今大会の初戦となった。
今季開幕戦のドーハで優勝しているダビデンコは、今季２度目で今大会２連覇となる優勝へ向けてＡ・ゴルベフ（カザフスタン）と３回戦で対戦する。ゴロベフはラッキールーザーのＭ・グラノジェルス（スペイン）を6-4, 7-5で下しての勝ち上がり。グラノジェルスは第１４シードで出場予定だったＧ・ガルシア=ロペス（スペイン）が右足首の怪我から欠場を申し入れたため、本戦へ繰り上がっていた。
元世界ランク１位で第６シードのＪ・Ｃ・フェレーロ（スペイン）はＪ・ハジェク（チェコ共和国）を7-6 (7-4), 6-1のストレートで倒して３回戦へ進んだ。第１セットでは先にブレークを奪われたフェレーロは、終盤にブレークバックに成功しそのセットをタイブレークの末に奪うと、第２セットは４－０とリードすると、そのまま７５分で勝利を物にした。
フェレーロはベスト８入りを懸けてＪ・ニエミネン（フィンランド）と３回戦を行う。ニエミネンは第９シードのＧ・シモン（フランス）を6-4, 3-6, 7-5のフルセットで破った。月曜日に行われた１回戦に続く勝利を飾ったニエミネンは、５ヶ月ぶりで同一大会で２勝を上げることに成功した。
その他、２００６年のチャンピオンで第１１シードのＴ・ロブレド（スペイン）、第１５シードのＡ・ドルゴポロフ（ウクライナ）もこの日の２回戦で敗退する結果となった。Ｐ・スタラーチェ（イタリア）がロブレドを7-6 (12-10), 5-7, 6-1で、Ｆ・マイヤー（ドイツ）がドルゴポロフを4-6, 7-6 (7-2), 6-3と、いずれもフルセットで下している。
スタラーチェは第８シードのＡ・モンタネス（スペイン）とＰ・リバ（スペイン）の勝者と、マイヤーはラッキー・ルーザーのＡ・ラモス=ビノラスを7-6 (7-5), 6-7 (3-7), 6-2で下したＭ・ゴンサレス（アルゼンチン）と３回戦で顔を合わせる。ラモス=ビノラスは第４シードで出場予定だったＧ・モンフィス（フランス）が右足首の怪我で欠場したため、本戦入りしていた。
残りの２回戦では、Ｆ・フォニュイーニ（イタリア）がラッキールーザーのＭ・ジケル（フランス）を6-4, 6-4と１時間２８分のストレートで退けて３回戦へ駒を進めた。３回戦では第１６シードのＭ・ベレー（ドイツ）とＡ・セッピ（イタリア）の勝者と対戦する。ジケルは第２シードで出場予定だったＤ・フェレール（スペイン）が右肩の怪我で欠場しての本戦入り。
この日行われた１回戦の結果は以下の通り。
Ｊ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン） ○-× Ｓ・スタコフスキ（ウクライナ）, 6-2, 6-3
Ａ・セッピ ○-× Ｓ・ロバート（フランス）, 6-4, 6-3
Ｅ・シュワンク（アルゼンチン） ○-× Ｔ・カムケ, 6-3, 6-4
Ｊ・ライスター（ドイツ） ○-× Ｄ・ブランズ（ドイツ）, 6-2, 7-6 (12-10)
今大会の優勝賞金は２２万８０００ユーロ。
（2010年7月21日9時41分）
元世界4位 18歳退け初の4強 
