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男子テニスの国別対抗戦であるARAG・ATP世界チーム選手権（ドイツ/デュッセルドルフ、賞金総額７５万ユーロ、クレー）は１９日、ラウンドロビン第２戦の２日目を行い、Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）がＬ・ヒューイット（オーストラリア）に代わって出場のＣ・ボール（オーストラリア）に6-3, 7-6 (7-4)のストレートで勝利、オーストラリアに対し２勝０敗とリードし、チェコ共和国がレッドグループで２勝目を飾った。

世界ランク１７位で２４歳のベルディフは、この日９回握られたブレークポイントを８回しのぎ、逆に４回握ったブレークポイントを２回成功させるなど、１時間３６分で同１３３位のボールを下した。ボールはオーストラリアのエースであるヒューイットが腹痛のためこの日の試合を欠場したため、代わって試合に臨んでいた。

「対戦相手が試合直前で交代するなど、ちょっと難しい状況だった。まる一日ヒューイットと対戦するつもりで準備していたからね。戦略や戦い方を考えていたのに、直前に変更になったんだ。彼（ボール）も素晴らしいプレーをしていたし、第２セットはちょっと彼よりラッキーだった。タイブレークでは僕の方が、少し良いプレーをしただけさ。」と、ベルディフは突然の対戦相手の変更に戸惑っていた様子だった。

前日に行われたシングルスでは、Ｊ・ハジェク（チェコ共和国）がＰ・ルクザック（オーストラリア）を下しており、すでにチェコ共和国が１勝を飾っていた。その後に行われたダブルスでは、ボールがルクザックと組んでＬ・ドロウィー（チェコ共和国）/ハジェク組を6-3, 5-7, [10-6]で下し、オーストラリアが一矢報いた。

もう１つのレッドグループの試合では、１勝１敗で並んだアメリカとスペインが勝敗を決めるダブルスを行い、Ｂ・ブライアン（アメリカ）/Ｍ・ブライアン（アメリカ）組がＤ・ヒメノ=トラバー（スペイン）/Ｍ・ロペス（スペイン）組を6-3, 7-5とわずか６６分で一蹴、アメリカが２勝１敗としてラウンドロビン２勝目を飾った。

レッドグループではチェコ共和国とアメリカが共に２勝とした一方、オーストラリアとスペインが共に２敗となり決勝への道が閉ざされた。

ブルーグループのドイツとアルゼンチンの対戦では、前日にＰ・コールシュライバー（ドイツ）がＨ・ゼバロス（アルゼンチン）を下していたが、この日は世界ランク５３位のＥ・シュワンク（アルゼンチン）が同８０位のＡ・ベック（ドイツ）を7-6, 2-6, 6-3で下し、１勝１敗に持ち込んだ。勝敗を決めるダブルスでは、Ｊ・モナコ（アルゼンチン）/ゼバロス組がＣ・カス/コールシュライバー組を6-2, 6-3で退け、過去３度の優勝を誇るアルゼンチンが地元ドイツを２勝１敗で下し、ラウンドロビン２勝目を飾った。

もう１つの試合は、１９８６年のチャンピオンであるフランスと前年度覇者のセルビアの一戦が行われた。前日のシングルスで１勝１敗としたこの対戦では、勝敗を決めるダブルスが行われ、Ｊ・シャーディ（フランス）/Ｎ・マウー（フランス）組がＶ・トロイキ（セルビア）/Ｎ・ジモンイッチ（セルビア）組を7-6 (7-4), 6-2のストレートで下し、フランスがラウンドロビンを２勝目を獲得した。

地元開催で勝利を飾りたかったドイツは、これでラウンドロビン２敗目を喫してしまい、また前年度チャンピオンのセルビアも２敗とし、決勝進出の夢が絶たれた。

２０日と２１日は、ラウンドロビン最終戦となる第３戦が行われる。レッドグループはアメリカとチェコ共和国、オーストラリアとスペインが対戦。ブルーグループでは、アルゼンチンとフランス、ドイツとセルビアが対戦する。アメリカとチェコ共和国の勝者と、アルゼンチンとフランスの勝者が土曜日に行われる決勝戦へと進出する。