HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
男子テニスツアーの米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、賞金総額44万2500ドル、クレー)は7日にシングルス2回戦を行い、第7シードのE・シュワンク(アルゼンチン)が同胞のJ・I・チェラ(アルゼンチン)に1-6, 7-6 (7-1), 1-6で敗れた。敗れたシュワンクは、試合中の荒れたプレーで罰金を言い渡される後味の悪い試合となった。
シュワンクはドロップショットやロブなどを必要以上に多用し、観客からブーイングを受けるほどだった。マッチポイントではフットフォルトを犯すなど、プロらしからぬプレーで試合に幕を降ろした。試合後の会見で本人は、腰の痛みが酷かったためにやむを得ず行ったプレーだったと弁解していた。
「腰の怪我が精神的にも大きく影響していたんだ。ドロップショットを使うことでプレーが短くなり腰の負担を減らしたかった。同時に彼(チェラ)を走らせて疲れさせたかったんだ。」とこの日のプレーの理由を語ったシュワンク。
加えて「途中棄権をするのは嫌だったから終わるまで続けたのさ。棄権しようとしなかろうと、結果は負けだけど、同じ負けならコートに立って負けた方が良いと思ったんだ。」と、試合を続けた気持ちを語った。
しかしチェラは同意見ではなかった。「とても集中しずらい試合だった。とにかく自分のテニスに集中することだけを考えた。100%の力を出せないくらい痛みがあるのなら、棄権するべきだ。」
この日行われたN・マス(チリ)と予選勝者のR・スウィーティング(アメリカ)の試合は、今季行われた試合の中で、一番長いものとなった。試合は、マスが6-7 (5-7), 7-6 (7-3), 6-4と3時間25分にも及ぶマラソンマッチとなった。
今季初のベスト8入りを狙って好調なプレーをしていたスウィーティングだったが、僅差で勝利を逃した。「自分の方が終始積極的にプレーしていたと思う。どのセットもチャンスがあったんだ。自分が先にブレークしてリードしていたのに。」と後悔の念を語っていた。
この日は雨により予定していたスケジュールが消化されなかった。前年度チャンピオンで、1月29日に臀部の手術を受けて復帰戦として今大会に出場している第4シードのL・ヒューイット(オーストラリア)は、ラッキールーザーのS・デウバーマン(インド)との2回戦が翌日の木曜日へと順延となった。第3シードのS・クエリー(アメリカ)とB・カブチッチ(スロベニア)の試合も試合開始することなく順延が決まった。
チェラはヒューイットとデウバーマンの勝者と、マスはクエリーとカブチッチの勝者と準々決勝を行う。
今大会の優勝賞金は7万9900ドル。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.