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マレー 最後のウィンブルドンで涙

マレー
涙を流すアンディ・マレー
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は日本時間5日(現地4日)、男子ダブルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場したA・マレー(イギリス)/ J・マレー(イギリス)組はR・ヒジカタ(オーストラリア)/ J・ピアース(オーストラリア)組に6-7 (6-8), 4-6のストレートで敗れ初戦敗退となった。

>>【動画】マレー涙、最後のウィンブルドンで大歓声に包まれる<<

>>【動画】フェデラーら出演、マレーへ感動のビデオ<<

シングルスの元世界ランク1位で、ウィンブルドンでの2度の優勝を含む四大大会3勝を誇る37歳のアンディ・マレーは今季での引退を示唆しており、今回が最後のウィンブルドンであると発言してきた。

しかし、先月19日に行われたシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)2回戦を腰の負傷により途中棄権すると、その後同箇所の手術を敢行。手術から約10日間でウィンブルドンのシングルス初戦を迎えることとなっていたが、シングルスは試合前に棄権を表明した。

シングルスを欠場したマレーだったが男子ダブルスには兄のジェイミーとのペアで出場を決意。この日、センターコートで1回戦を戦いヒジカタ/ ピアース組を相手に善戦したもののストレート負けを喫した。

試合後にはセレモニーが行われ、マレーのキャリアを振り返るビデオが流された。ビデオには過去の映像とともに、R・フェデラー(スイス)R・ナダル(スペイン)N・ジョコビッチ(セルビア)らも出演しマレーにメッセージを送った。

マレーはこのビデオを見終えると思わず涙。会場からは大きな歓声と拍手が約1分間マレーに送られ続けた。

マレーはオンコートインタビューで引退への胸中を明かした。

「(引退は)とてもつらい。プレーを続けたいんだ。でも身体的にそれができない。とてもつらいよ。怪我が積み重なり、どれも小さなものではなかった。これからもずっとプレーしたかった。このスポーツが大好きなんだ。テニスは僕にたくさんのものを与えてくれた。残りの人生で役立つたくさんの教訓を教えてくれた。やめたくない。だからつらい」

また、四大大会などで長年しのぎを削り合い、自身を含めBIG4と呼ばれたフェデラー、ナダル、ジョコビッチについても言及した。

「彼らは良い感じだったよね(笑) 簡単には倒せない相手だった。この時代にプレーできて本当にラッキーだった。テニスファンはみんな彼らが成し遂げたことを目の当たりにできて幸運だ。彼らが成し遂げたことは信じられないことだった」

「僕は幸運にも大事な瞬間を何度か切り抜けることができた。このツアーに参加できて本当によかったよ」

なお、マレーは今後E・ラドゥカヌ(イギリス)とのペアで混合ダブルスに出場する予定。混合ダブルス1回戦ではM・アレバロ(エルサルバドル)/ ザン・シュアイ(中国)組と対戦する。

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