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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会9日目の26日、女子シングルス準々決勝2試合が行なわれ、今シーズンからツアーに復帰した元女王のJ・エナン(ベルギー)と、ノーシードから勝ち上がってきた鄭潔(中国)がそれぞれ勝利、準決勝で対戦することとなった。
今大会が復帰2戦目であるため世界ランキングがまだないエナンは、主催者推薦で出場しているが、この日の準々決勝では第19シードのN・ペトロワ(ロシア)を7-6 (7-3), 7-5のストレートで退け、ベスト4に名乗りを挙げた。
第2セットではペトロワにゲームカウント0-3と先行を許したものの、強力なグラウンドストロークで逆転に成功したエナンは「心のままにプレーをしただけです。最後に結果を出すことが出来て、とても満足しています。試合終盤では、より積極的なプレーになっていました。」と試合を振り返った。
また第2セットについて「タイブレークにはしたくありませんでした。試合を終わらせたかった。」と、エナンは元女王らしい貫禄のコメント。
エナンはツアー0復帰戦となったブリスベン大会でもペトロワを破っており、その大会では決勝まで進出、同胞のK・クレイステルス(ベルギー)に決勝で敗れたものの、復帰戦を準優勝で終えていた。クレイステルスは2年間の引退生活を経た昨年夏にツアーに復帰、その後3大会目となったUSオープンで見事に優勝を飾り、それがきっかけとなりエナンもツアー復帰を決断していた。
一方のペトロワは、3回戦でクレイステルス、4回戦では全仏女王のS・クズネツォワ(ロシア)を破る活躍を見せていたが、グランドスラム通算7勝のエナンの前に敗れ去ることとなった。
2008年5月に突然、当時まだ世界ランク1位でありながら引退を表明したエナンは、2年前の今大会準々決勝でM・シャラポワ(ロシア)に敗れて以来となるグランドスラムに出場していなかった。エナンは2004年にタイトルを獲得しているほか、2006年にも決勝に進出している。
そのシャラポワに敗戦を喫したことでエナンは、自分に休養が必要なことを確認したようだ。「あの時、他の何かテニス以外の空気を吸うために離れるべきだという小さな声がしたのです。」と語ったエナンだが、今では胸の内に秘めたものは変わっている。「小さな声はとても前向きでした。」
2008年のウィンブルドンで中国人選手として初めてメジャーベスト4に進出していた鄭潔は、M・キリレンコ(ロシア)に6-1, 6-3のストレートで快勝、自らが持つグランドスラム最高成績に並んだ。
元世界ランク15位の鄭潔は、2006年の今大会とウィンブルドンで中国人選手としてダブルスタイトルを獲得しており、そのことが今回の活躍の助けとなっているようだ。「とても素晴らしいことです。このコートに慣れていて、ラッキーでした。」
一方のキリレンコは、初戦で2008年チャンピオンであるM・シャラポワ、4回戦では昨年の準優勝者であるD・サフィーナ(ロシア)を破り、自身初となるグランドスラム準々決勝の舞台に臨んだが、これまでの試合で臀部と大腿部を負傷しており万全の態勢とはいかなかった。
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