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かつて男子テニス界の2大巨頭と言われたP・サンプラス(アメリカ)とA・アガシ(アメリカ)が、再びコートでその豪快なプレーを披露する。それはカジノで有名な中国領土のマカオで今年の10月25日に開催されるエキシビション・マッチで実現する。
グランドスラムでのシングルス最多優勝記録14を誇るサンプラスと、サーブより早いと称されたリターンと芸術的なパッシングショットを繰り出すアガシは、1990年代半ば男子世界ランキングのトップ2を独占した二人。サンプラスはキャリア64個のタイトルを獲得しており、対するアガシは生涯グランドスラムの達成を含む60個のタイトルを獲得している。
サンプラスは、「最大のライバルは?」の質問には常にアガシと答えるほどで、両者の対戦成績はサンプラスの20勝14敗で、その勝利のうち、グランドスラムでは1990年、1995年、2002年のUSオープン決勝と1999年のウィンブルドン決勝ではサンプラスに、1995年の全豪オープン決勝では、アガシに軍配が上がった。
そのエキシビションへのインタビューの中でサンプラスは、自身がもつグランドスラム最多優勝記録にあと1つと迫ったR・フェデラー(スイス)が、今年のウィンブルドンで優勝を飾り並ばれるだろうと予想していると語っている。ウィンブルドン5連覇中だったフェデラーを止めたのは、現在世界ランク1位にいるR・ナダル(スペイン)で、グランドスラムでの決勝戦としては史上最長記録となる大接戦を演じた。
「ナダルが前年度覇者として大会に出場することにはとても興味を持っている。これまでは一選手として出場していたが、今年は立場が違う。そこから来るプレッシャーは相当なものだからさ。フェデラーはとてもタイトルを欲しがっているし、去年はあと一歩で及ばなかった。どちらに賭けるかと言われたらフェデラーだね。もちろん、彼が断トツの優勝候補とは言い難いけど。」と、今年のチャンピオンを占った。
サンプラスとアガシは、1990年代男子テニス界のアメリカ時代を築いた筆頭だった。両者のエキシビションは、その当時を思い出させる。サンプラスは、現在もA・ロディック(アメリカ)やJ・ブレーク(アメリカ)らが世界のトップにおり、アメリカ男子テニスは衰退してはいないと語る。
「時代は巡ってくるのさ。1990年代前半は同じことを言っていた。それでアガシやJ・クーリア(アメリカ)、M・チャン(アメリカ)、そして自分がまた一時代を築いたのだから。」
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